享受する側から供給する側に…。一度で二度おいしい、エロい副業とは?

ビジネス

2016/11/25

『エロい副業 個人が個人にエロを売る一億総AV時代』(鳥胸インターネット/コアマガジン)

 ウマい話などありえない! ――小さい頃にお父さん・お母さんからそう教えてもらう。あるいは、自分で痛い目にあうことで学んでいくものだ。その教えと痛みが人を“大人”へと変えていく…。この記事を読んでいただいている方の多くはきっと酸いも甘いも知っている“大人”なのであろう。

 今回取り上げる『エロい副業 個人が個人にエロを売る一億総AV時代』(鳥胸インターネット/コアマガジン)ではインターネットを使った副業を紹介している。しかもただの副業ではなく、人間が持つ三大欲求の一つである性欲を満たし、さらに儲けてしまおうという“エロい副業”だ。「そんなウマい話など…」と考えてしまうもの。しかし著者である鳥胸インターネット氏は、この副業で実際に成功し、人生を謳歌している勝ち組4人にインタビューを行い、成功の極意を聞き出してくれている。どれも少ない元手で、手軽に始めることができるものばかり。下記にその一部をご紹介しよう。

 日本のアダルトビデオは世界中で大人気だ。セクシー女優がイベント等で外国を訪れるとハリウッドスターが来日したかの如く、大盛況なのだそう。爆買い中国人が日本のAVに憧れて、風俗店を回るツアーに参加しているというのも有名な話。そんな日本のAVは撮影において専門の女優・男優・撮影スタッフの力でひとつの作品を作り上げる。まさにプロの仕事なのだが、近年の傾向では玄人には出せない自然な雰囲気の“素人感”が受けているという。

 ここで登場する副業の成功者が「ハメ撮り(女性との性行為を撮影する)の帝王」と呼ばれる男性だ。彼は自分で監督・男優・編集を一人でこなし、素人AVを作っている。それを動画販売サイトに出品し、利益を得ているのだが、帝王は収入0のニートからスタートし、なんと1年あまりで1億4000万円もの利益をあげたという。しかもインターネットの販売なので在庫を抱えなくてよい。一度販売に出せば継続的に売れる。製作費も安く抑えられるため、利益率が高い。カメラ・パソコンなど20万円程度で揃えることができる最低限の機材で開業可能。さらに自らの性欲も満たせるというのだから、いいことずくめ。本書では、撮影OKな女の子を探す方法や動画の作成について、帝王の熱い想いなど具体的に書かれている。

 帝王の事例以外にも「ブルセラ(女性の使用済みの下着を販売する)」や「ライブチャット」「エロアフィリエイト」で儲けている人たちの開業方法などが紹介されており、インターネットビジネスの懐の深さが感じられる。そして著者である非正規雇用の塾講師にして37歳童貞エロライター・鳥胸インターネット氏。彼の軽快な語り口で紡がれるアニメネタ・下ネタの数々は、読んでいて思わず笑みがこぼれるのだが、昼下がりのオシャレな喫茶店では苦笑いを禁じえなかった。そんな鳥胸氏に敬意を表して、『機動戦士ガンダム』の名言を送りたい。

「あえて言おう、カスであると」

「成功者は秀でている能力があって、自分には…」とつい考えてしまう。しかし、著者は「自己啓発本を読んで実践するのは二割、さらに成功できるのはさらに二割」という“パレートの法則”を取り上げている。つまり、一歩を踏み出さなければ成功の可能性を自ら捨ててしまっているようなもの。宝くじは買わなければ当たらない、バットを振らなければ安打は生まれないのだ。興味がある方は是非、偉大なる一歩を踏み出していただきたい。ちなみに私は要検討ということで…。

文=冴島友貴