外国人に人気の6つのスポットって? 英語・中国語・韓国語の「おもてなし」術が1冊になった本が人気!

生活

2017/3/10


『外国語ができなくても おもてなしできる!』(大橋美紀、浅原孝子、フジコ、阿部祥子/自由国民社)

 2017年1月の訪日観光客が前年同月比 24.0%増を記録。また2020年の東京オリンピックに向けて今後ますます外国人観光客が増えると予測される。今まで無関係と思われていたあなたにも、外国人観光客との接点が増えるはず。「語学ができないから、そんなの関係ない」。そんなふうに思っているあなた。ぜひとも、この一冊をお手に取ってほしい。

『外国語ができなくても おもてなしできる!』(大橋美紀、浅原孝子、フジコ、阿部祥子/自由国民社)。この本は、英語・中国語・韓国語の簡単な会話事例が紹介されている一冊だ。

 サービス業はもちろんのこと、道案内やちょっとした困りごとの解決、そして思わぬ災害に巻き込まれたときなどに使える会話がコンパクトにまとめられている。

 例えば飲食店の店員さんとの会話の中で、「おすすめはこちらです」「会計はこちらです」などという頻出する言葉。そしてコンビニエンスストアでは「あたためますか?」という言葉も紹介されている。ショップや飲食店、タクシーに旅館・ホテルと、職業別の会話事例がお目当てでこの本を求める人は多いだろう。一度に3カ国語の案内ができるのは利便性が高い。

 しかし、この本の真のターゲットは、お仕事でインバウンドの恩恵を受ける人ではなく、一般人のあなた。道に迷っている人、乗り物の乗り方で困っている人。そんな人をちょっと手助けしてあげよう、というもの。

いろんな国の人と交流すれば人生はもっと楽しい

 シャイで完ぺき主義の日本人は、困っている人を見ても「自分は語学ができないから」なんて、見て見ぬ振りをしがち。でも、それでは日本の印象はかなり悪いものにならないだろうか。この本の冒頭ではこんなふうに語りかけられている

“気持ち良く観光して、「もう一度この国に来たい」と思ってもらいたい。
また、一歩前に出て、外国からの人たちに「親切をしてみたい」。
そんなことができたら楽しいと思いませんか?”

 いろんな国の人と交流できたら人生はもっと楽しくなるはず。だから困っている人、手間取っている人を見かける前にこの本を読み、予習しておこう。

 外国人を“おもてなし”するかもしれない、そんな人にお勧めなのが、この本の後半部分。「日本を紹介しよう」というコーナー。そもそも海外の人は、何を目当てに日本に来ているか知っているだろうか。猫カフェ、プリクラ、商店街。これ全部、外国人観光客に人気のスポットなのだ。ちょっと意外ではないだろうか。

 そして外国人に人気の食べ物もちょっと意外だ。1位の寿司は、まあ順当だろう。しかし2位は焼肉、3位はラーメンだという。しゃぶしゃぶや懐石料理が人気だと思っていたら、こんなハイカロリーな“和食”も実は日本ならではのグルメとしてポピュラーなのだ。

 加えて知っておきたいのが、外国人から見た日本の姿。「お国が違えば文化も違う」というコーナーでは、ジェスチャーを紹介している。

 身振り手振りで会話を手助けするジェスチャーが万国共通かと思ったら大間違い。例えば親指を上げる「Good」のサイン。これは中東の人にはとっても下品なポーズだとか。さらに手招きの仕方。日本人は、手のひらを相手に向けて「おいでおいで」と手を曲げ伸ばししがちだ。だが、アメリカ人にとってそのポーズは、「あっちにいけ」という真逆の意味になるそうだ。

 良かれと思って使っていたポーズが逆効果になることもあるので注意したい。

 またこの本には、神社仏閣の参拝の仕方など、私たち日本人の観光にも役立つ情報も載せられている。他国の人を“おもてなし”するにはまず自国のことを知ろうというわけだ。

 会話は、カタカナしゃべりで読み上げてもOK。それで伝わらないようならこの本を指さし手帳として利用することもできる。自信がなくとも、とにかく笑顔。すぐにはお互いの意思疎通ができないかもしれないが、その試行錯誤も交流の楽しさなのだ。

“おもてなし”のチャンスは突然訪れるかもしれない。そうなる前にこの本で心の準備をしておこう。

文=武藤徉子