「こんなおいしいバナナケーキ食べたことない」 砂糖の量は少なめ! ふんわり軽い新食感♪ バナナケーキ最新レシピ集!

食・料理

公開日:2017/3/29

『やさしい甘さのバナナケーキ、食事にもなるキャロットケーキ』(主婦と生活社)

 ちょっとノスタルジックで、でも長いあいだ、ずっと変わることなく愛され続けてきたお菓子、バナナケーキ。もともとはアメリカのケーキだが、今や世界中で愛されるお菓子となった。特にフランスではバナナケーキ(バナナブレッド)だけのレシピ本が発売されるなど、人気沸騰中。その理由は「シンプルでナチュラルだから」だ。

 そして日本でもついにバナナケーキの最新レシピ集が登場。その名も『やさしい甘さのバナナケーキ、食事にもなるキャロットケーキ』(主婦と生活社)。さまざまなバナナケーキとキャロットケーキのレシピが40種類も収録した、おトクで楽しい1冊だ。著者である菓子研究家の高石紀子さんは、本書のために試作を何回もくり返したという。


「バナナケーキと言うと“しっとり、どっしり”みたいな生地が主流でしたが、もっと軽く、ふんわりと仕上げたいと思いました。そこで、生地に入れるバナナの切り方をひと工夫してみたのです」(高石さん)

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 バナナは約半分を潰してピューレ状にし、残り半分を小さめの角切り程度にして、2度に分けて生地に混ぜこむようにした。その結果、バナナの水分が必要以上にしみ出ることなく、軽い食感でふわふわの、それでいてバナナの甘さがしっかりと行き渡った生地が完成したのだ。



 試作品を編集部一同で食べてみたところ、「こんなおいしいバナナケーキ食べたことない…!」との声も上がったとか。バナナの甘さをフルに活用しているので、砂糖の量は一般的なパウンドケーキと比べると10~20%ほど少なめ。特に難しい作業もなく、誰もが気軽に作れるレシピで、手土産にも、子どものおやつなどにもぴったりだ。


 併せて収録されているキャロットケーキも、パリの人気カフェのスペシャリテになるなど、年代・地域を問わずよく食べられているお菓子。バナナケーキとの共通点は、砂糖の甘さばかりに頼らずに、素材の甘さを活かしたナチュラルなお菓子であること。こちらレシピのウリは、アレンジの幅広さだ。



「にんじんの甘みはバナナと比べると控えめなので、さまざまな食材と合わせることができます。ほかの野菜と組み合わせて、軽食用に塩味にもできるんです」(高石さん)


 著者の高石さんはこれが初めての著書。パリで身につけた技術やセンスを存分に発揮して、アメリカ菓子の親しみやすさと、フランス菓子の華やかさを併せ持つレシピを作り上げた。

 今回は特別に基本のキャロットケーキのレシピを大公開! 材料の下準備さえ済んでしまえば、あとは生地を混ぜて行くだけというシンプルさ。アレンジレシピも同じくらい簡単でおいしいので、実際の本や下記プロモーション動画をぜひチェックしてみてほしい。

基本のキャロットケーキ(CARROT CAKE nature)

材料(18cmパウンド型1台分)
卵 L1個(60g)
サラダ油 60g
きび砂糖 55g
牛乳 25ml
にんじん 55g
ドライレーズン 25g
くるみ(ロースト済み) 15g
ココナッツファイン 15g
A
|薄力粉 80g
|シナモンパウダー 小さじ1/2
|ナツメグパウダー 小さじ1/4
|ベーキングパウダー 小さじ1/2
|ベーキングソーダ 小さじ1/4

◦卵は常温(約25℃)にもどす。
◦ドライレーズンは熱湯をかけて水けをきる。
◦くるみは手で小さく砕く。
◦にんじんはスライサーなどで短めのせん切りにする。
◦Aは合わせてふるう。
◦型にオーブン用シートを敷く。
◦オーブンはほどよいタイミングで200℃に予熱する。

作り方
1 ボウルに卵とサラダ油を入れ、泡立て器でなめらかになるまで静かに混ぜる。
2 きび砂糖を加え、粘りけが出て、砂糖のざらつきがなくなるまですり混ぜる。
3 牛乳を加え、ざっと混ぜる。
4 にんじん、ドライレーズン、くるみ、ココナッツファインを加え、ゴムべらで軽く混ぜる。
5 Aを加え、片手でボウルを回しながら、底から大きくすくい返すようにして全体を20回ほど混ぜる。粉けがなくなり、表面につやが出たらOK。
6 型に5を流し入れ、底を台に2~3回打ちつけて生地の表面を平らにならす。予熱完了後に180℃に下げたオーブンで40分ほど焼く。
7 裂け目に焼き色がつき、竹串を刺してもなにもついてこなければできあがり。型ごと網に上げて冷ます。

撮影 三木麻奈