金閣寺・銀閣寺の住職が教える、「欲」や「執着心」を手放し心がラクになる方法

暮らし

公開日:2017/4/16

 本物の禅に学ぶ「究極の引き算思考」を紹介する『金閣寺・銀閣寺の住職が教える 人生は引き算で豊かになる』が、2017年3月31日(金)に発売された。

 現代日本の「生活に対する満足度」は、年齢を重ねるにつれて不満度が高くなっていく現状がある。同書の著者、金閣寺・銀閣寺の住職である有馬賴底は「生活の物理的豊かさを追い求めることで、執着心にとらわれすぎている」と捉え、仏教の教えからありのままの自分でいることが“生きやすさ”につながると説く。

 同書は、人の“執着心”を軸にしながら、「足るを知る」「1日1日を丁寧に生きる」「捨てることの重要性」「気持ちの切り替え方法」「当たり前の幸せ」を伝えていく1冊。

advertisement

 人は、自分の経歴や学歴、過去の栄光などにすがるもの。歳をとればなおのこと「自分はそんな軽んじられる存在ではない」「私はもっと厚遇されるべきだ」などという思いが強まる。こうした人間の本質に対して、「そもそも人間とは裸で生まれ、裸で死んでいく、『無』の存在である」という禅の教え「本来無一物」などを紹介。執着心を捨てて素の自分で生きると「何も持っていない状態」が「すべてを持っている状態」に変わるという。

 多くの日本人が現在の生活に不満を抱き、生きにくい日々を送っている現代。人の心を楽にすると言われる仏教の教えは、心の処方箋となるはずだ。

<目次>
第1章 こだわらない、とらわれない―“執着心”を捨てる練習
第2章 飾らない生き方がいい―“足るを知る”ことの練習
第3章 「今日」をていねいに生きる―どんな日も“最高の一日”にする練習
第4章 「捨てた」分だけラクになれる―すべての“悩み”から自由になる練習
第5章 何が起きても、大丈夫!―気持ちをサッと切り替える練習
第6章 幸せは「自分の足下」にある―“当たり前”に気づく練習

有馬賴底(ありま・らいてい)
1933年、東京生まれ。臨済宗相国寺派第7代目管長。金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)の住職を兼任。京都仏教会理事長に就任。8歳の時、大分県日田市の岳林寺で得度。1955年京都臨済宗相国寺僧堂に入門、修行。現代日本の仏教界を代表する僧侶。久留米藩主有馬家の血筋を引く。著書に、『「臨済録」を読む』、『「雑巾がけ」から始まる禅が教えるほんものの生活力』、『禅、捨てる生き方 心の荷物を手放せば、もっと穏やかに生きられる』、『やさしくわかる茶席の禅語』、『力を抜いて生きる』、『無の道を生きる 禅の辻説法』など多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。