“開脚ストレッチ”は「朝イチ」と「入浴後」、どっちが効果的?

健康・美容

2017/5/24

 現在は空前の“開脚ブーム”。健康な体をつくるため、あるいは子どもの頃からの“あこがれ”を実現するためなど、人はさまざまな目的で開脚に取り組む。好評既刊『体がかたい人でもラクに開脚できるようになる本』(藤本陽平監修/KADOKAWA)は、開脚を達成するためのストレッチはもちろん、股関節まわりのストレッチをわかりやすく解説し、無理なく体の柔軟性を高めるうえで格好のミニガイドとなっている。

 開脚ストレッチはなるだけ毎日取り組むことが大切だが、その時間帯も重要なカギとなる。今回第3話では、本書から「ストレッチの取り組み方」を簡単に紹介しよう。

体を温めると筋肉が伸びやすくなる!?

 そもそも「ストレッチ」とは「体の筋肉を伸ばす」ことなのだが、ストレッチをすれば、もともと100の長さの筋肉が110くらいに伸びるものの、しばらくするとまた元の100の長さに戻ってしまう。

 だが、これを繰り返していくうち、筋肉に「伸びよう」とさせる刺激がはたらき、やがて101の長さにまで伸びる瞬間が訪れる。つまり、ストレッチを継続すれば、確実に筋肉は伸びていくのだ。

 さて、筋肉を伸ばしていくうえでは、とにかく暖かい環境をつくるのがベスト。暖かいと筋肉を覆う「筋膜」が緩み、ストレッチをしているときに「伸び」を感じやすくなるからだ。だから、寒いときにはいきなり開脚は行なわず、股関節まわりのストレッチで体を慣らしていくのがポイントとなる。

 また、体を温めても同じ効果があるので、入浴後にストレッチを行なうのもオススメ。入浴はシャワーだけで済ませず、できれば湯船につかるようにしたい。  筋肉が伸びやすい入浴後にストレッチを行なうと、筋肉がその伸びを自覚するので、比較的早く筋肉が伸びる効果があるのだ。

 一方で、朝起きてすぐのタイミングは、ストレッチにふさわしい時間とは言えない。朝起きた直後は体が硬くなりすぎているので、ストレッチで急激に体を伸ばすと筋肉を傷める可能性がある。起きた直後に行なう場合は、事前にふとんの中で体をモゾモゾ動かすなど「ほぐす」運動をしたほうがいいだろう。

壁に沿って脚を伸ばすなど、さまざま方法で開脚に慣れていくのがコツ

開脚する時間の目安は20~30秒

本書を監修した筋肉デザイナー・藤本陽平氏。わかりやすいレッスンに定評がある

 では、具体的にはどのようにストレッチを行なえばよいのか。

 原則として、1つのストレッチを行なう時間は「20~30秒」が目安となる。人間の体は、急激に伸ばそうとすると、反対に縮もうとする「反射」を起こす。人間の体にはセンサーがはたらいており、頭では「伸ばそう」と思っても、体のほうは危険を感じてセンサーが反応し、防御体勢をとるのだ。

 そこで、ストレッチを20~30秒間続けるとセンサーが解除され、「伸びてもいい」と体が認識する。最低限、それだけの時間が必要になるのだ。

 また、ストレッチを行なった際、「伸びを感じられない」「体のどこかが痛い」という場合は、いったん体勢を初めに戻してからやり直すのがよい。

 体の心地が悪いまま30秒間続けるのではなく、いったん元に戻してから同じ体勢をとることが大切。初めからやり直すことで、痛みや違和感がとれることもあるのだ。

 なお、「ストレッチは30秒も3分も効果は同じ」とする説もあるが、実際に開脚に成功した人に話を聞くと、やはり、長い時間ストレッチを行なっているほうが効果は出るはずと口をそろえる。

 適切な時間帯に、適切な時間のストレッチを行なうことで、自分自身に無理なく開脚を達成してほしいものだ。

文=色川賢也

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