がっつりも、さっぱりも! 一年中楽しめる、そうめんレシピ【作ってみた】

食・料理

2017/7/9

『「阿波や壱兆」の一年中そうめん』(田中嘉織/文化出版局)

 暑くなると、つるっと食べられるそうめんが恋しくなる。しかし、いつも同じでは味気ない。

 そんな時に使ってみたい、バリエーション豊かなそうめん専門のレシピ本『「阿波や壱兆」の一年中そうめん』(田中嘉織/文化出版局)が登場した。そうめんは加熱時間も短くてすみ、暑い時期にはありがたい食材。

 また、日持ちもするので、安い時に買いだめする人も多い。本書には、そんなそうめんを飽きずに美味しく食べる様々なレシピが多数掲載されている。そこで、いくつか実際に作ってみた。

■【中華風】「なす豚スタミナ温めん」(P.24)


 1つめは、スタミナがつきそうながっつり系「なす豚スタミナ温めん」。フライパンにごま油、にんにく、生姜を入れて加熱し、豚肉、なす、ねぎを炒める。濃縮だし、豆板醤、濃口しょうゆ、オイスターソースを加えてなじませれば具は完成。あとは、器にそうめんを盛り、濃縮だしと水で作った温だし、炒めた具、青ねぎをのせればできあがり。

 中華風のピリ辛の豚肉となすが食欲をそそる、クセになる味。温だしはシンプルなので、そこに具の出汁が溶け出し、合わさって程よい塩梅に仕上がっていた。

■【和風】「あじの干物の冷や汁そうめん」(P.57)


 2つめは、冷たいけど濃厚な「あじの干物の冷や汁そうめん」。器に茹でたそうめんを盛り、味噌、濃縮だし、白練りごま、水、すりごまを合わせた出汁をかける。あとは焼いてほぐしたあじの干物、きゅうり、大葉、みょうが、青ねぎをのせれば完成。

 冷たい出汁は味噌と練りごま、あじの干物から出た旨みが効いていて、しっかり濃厚。そこにみょうがや大葉が合わさって、爽やかさもプラスされている。これなら、食欲がない時でも食べられそうだ。

■【イタリアン】「トマトぶっかけ」(P.89)


 最後は、トマトでさっぱり「トマトぶっかけ」。玉ねぎ、トマト、バジルをみじん切りにし、濃縮だし、濃口しょうゆ、砂糖、水を合わせたものと和える。あとは茹でて冷やしたそうめんを器に盛り、具を汁ごとかければ完成。本書内ではすだちを添えるとあるが、入手できなかったのでライムで代用してみた。

 トマトの甘みと酸味、バジルの香り、玉ねぎのシャキシャキ感と、いろんな角度から楽しめるさっぱり系。ライムを搾るとより爽やかさが増し、箸が進む。軽く食べたい日や夜食などに最適な一品。

 そうめんはめん自体にクセがないので、和洋中何と合わせても美味しく食べられる。また、シンプルに薬味とめんつゆで食べるのもいいが、野菜や肉を積極的に組み合わせることで栄養バランスも良くなり、夏バテ回避にも繋がる。

 この『「阿波や壱兆」の一年中そうめん』には、他にも「赤みそビーフシチュー温めん」や「麻婆豆腐温めん」「ボンゴレロッソ冷やしそうめん」など、試してみたい気になるレシピがずらりと並んでいる。暑い季節を美味しく楽しく乗り切るためにも、本書でそうめんレシピのレパートリーを増やしてみては? 家族との食事やおもてなしで活用すれば、喜ばれること間違いなしだ。

文=月乃雫