うつ状態に陥ってしまう前に…。「他者思考」から「自分思考」に視点をスイッチして、イヤな気分を解消!

暮らし

更新日:2017/9/11

 3万人の自衛隊員の心を救った「行列のできる臨床心理士」が自分らしく生きるためのメソッドを伝授する、『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ 他人にも感情にも振り回されない方法』が2017年8月8日(火)に発売された。

 落ち込み、イライラ、憂鬱、不安…。生きていれば日々色々なことがあるし、気分が上下するのは当たり前のこと。しかし「イヤな気分」がいつまでも長引く場合には、注意が必要かもしれない。実は「イヤな気分」は私たちを蝕む、意外とやっかいな感情。放っておくとどんどん感情に振り回されるようになり、心のエネルギーが次第に失われて、やがて本格的な「うつ状態」へと陥ってしまう。

 そもそも「イヤな気分」とはつらい気持ちや悲しい気持ちではなく、「他者からのリアクションや、物事の捉え方からくる不快な感情」のこと。では具体的にどうすればこの感情を解消することができるのだろうか。

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 著者の玉川真里が提案しているのは、「他者思考」ではなく「自分思考」で生きる方法。他者からの評価を基準に思考・行動するのではなく、自分がどうしたいかを基準に考えて選択・行動すれば良い。

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私はこれまで、臨床心理士として、心に問題を抱える3万人以上の方々の人生にかかわってきました。そのなかで、いかに多くの人が他者の存在によってイヤな気分を生み出し、エネルギーを消耗し続けているのかを目の当たりにしてきました。何より、私自身が過去にうつ病を患った際、長く長く、自らの苦しみとしてイヤな気分を体験してきました。でも、うつ病を患って入院し、何度も壁にぶつかりながら社会復帰する過程で、イヤな気分の正体に気づくことができました。そして「自分思考」を身につけたことで、以前よりもずっと、イヤな気分とうまくつきあえるようになったのです。玉川真里

 同書で紹介されているのは、実体験に基づいた「イヤな気分の手放し方」や「自分思考で生きるためのポイント」。さらに自分の大切な人が苦しんでいるときに対処する方法も掲載されている。

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 ネガティブな感情や他者に振り回されない、「自分思考の生き方」を教えてくれる同書。前向きな生き方を手に入れたいという人は読んでみては?

玉川真里(たまがわ・まり)
元自衛隊の臨床心理士。NPO法人ハートシーズ理事長。1973年岡山県生まれ。1991年に陸上自衛隊に入隊。女性初の大砲部隊野外通信手として活躍する。2008年、陸上自衛隊において現場初の臨床心理士として、最も自殺率の高い職業と言われる自衛隊の自殺予防対策を任される。より多くの人の心を救済したいとの思いから自衛隊を辞め、資産をすべて投入してNPO法人を設立。年間2,000件を超える相談を受けている。著書に『もう、「あの人」のことで悩むのはやめる』、『折れない 凹まない 振り回されない “心のクセ”を変える6つの方法』がある。

※掲載内容は変更になる場合があります。