スティーヴン・キング初の絵本! 架空の世界「ミッド・ワールド」に登場する架空の絵本が現実世界で刊行

ライフスタイル

2017/12/12

『シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー』(ベリル・エヴァンス:著、風間賢二:訳/KADOKAWA 原著:『Charlie the Choo-Choo』)

 スティーヴン・キング著、風間賢二訳の「ダークタワー」シリーズを、みなさんはご存じだろうか。その作中に登場する架空の絵本『シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー』(ベリル・エヴァンス:著、風間賢二:訳/KADOKAWA 原著:『Charlie the Choo-Choo』)が2017年11月24日に刊行された。

 作中の登場人物(ベリル・エヴァンス)によって書かれた絵本が実際に刊行されるとは一体どういうことなのだろうか。「ダークタワー」シリーズは、時間も空間も刻一刻と形を変える異界の地「ミッド・ワールド」を舞台に、その物語が繰り広げられる。「ミッド・ワールド」に存在する「ダークタワー」は宇宙の中心にある塔で、森羅万象のバランスを保つ役割を果たしてきた。ところが、その「ダークタワー」は邪悪なものによる侵略を受けて破壊の危機に陥る。最後の拳銃使いであるローランドは、破壊されつつある「ダークタワー」の機能を取り戻すために旅に出るのだが、その際に現実世界から3人の仲間を「ミッド・ワールド」に引きずりこむ。この3人がそろう『ダークタワーIII 荒地』に登場するのが、このたび実際に現実世界に出回ることとなった本書『シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー』というわけだ。本書は「ダークタワー」シリーズにおいて物語の展開上重要な役割を果たしている。わたしたちはそんな「貴重な絵本」を、異界の地「ミッド・ワールド」に出向くことなく手に取ることができるのである。

 本書は、スティーヴン・キングの作家人生の集大成である「ダークタワー」の世界をより深く感じられ、大人から子どもまで引き込まれる内容に仕上がっている。絵本から入っても十分楽しめるが、「ダークタワー」シリーズとあわせて読んでほしい。この冬は、ローランドとその仲間たちと一緒に異界の地「ミッド・ワールド」を訪れてみてはいかがだろうか。

文=ムラカミ ハヤト