俳優・松坂桃李がNHK「あさイチ」に登場! 爽やかイケメンのイメージを覆す渾身の演技! 出演映画の原作本5選

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公開日:2018/1/19

 現在放送中の朝の連続テレビ小説「わろてんか」(NHK)でヒロインの夫・北村藤吉役を演じ、その演技力にさらに注目が集まっている松坂桃李

 そんな松坂が、朝の人気情報番組「あさイチ」(NHK)の人気コーナーで、「今注目のあの人!」にトークで迫る「プレミアムトーク」、今週1月19日(金)の放送に出演する。2009年に俳優デビューした松坂も、今年で30歳。20代後半から、これまで演じたことが無い自らの限界に挑むような難役に、積極的に挑戦しているという。そこで本稿では、松坂が出演する、注目の映画5作品とその原作本をご紹介したい。

戦慄のサイコ・サスペンス!

 現在グランドジャンプで連載されている『不能犯』(宮月新:原作、 神崎裕也:漫画作画/集英社)が映画化され、今年の2月1日(木)に全国公開が予定されている。

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 松坂が演じるのは、人の心を操る能力を持ち、「思い込み」により人を殺害する男・宇相吹正。捜査線上に容疑者としては浮かび上がるものの、誰も彼の犯行を証明することができないために「不能犯」と呼ばれている。しかし、彼を逮捕しようと執拗に追い続ける刑事・多田は、宇相吹の「思い込み」の力が通じない非常に稀な体質を持っていた。宇相吹も多田を特別視し、「自分を殺せるのは多田だけ」と関わりを持とうとする。殺し屋と刑事、奇妙な関係の行方は…。

 ダークヒーローに徹する松坂の姿が印象的な本予告に公開前からファンの期待が高まっている。

女性が抱く欲望の深奥を見つめた20歳の夏

 今年4月6日(金)に実写映画化される「娼年」。直木賞候補作ともなった石田衣良さんの同名小説が原作だ。

 恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ。ある日、アルバイト先のバーに現れた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、戸惑いながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性の中に潜む、欲望の不思議に魅せられていく…。そんなリョウ20歳のひと夏が描かれている。

 一昨年には三浦大輔演出・松坂桃李主演で舞台化され、原作と同じくセックスを真正面から描いた内容と松坂の体当たりの演技が評判を呼び、チケット売り出しと同時に売り切れ、話題となった。映画では、舞台とはまた一味違う映像表現の限界に挑戦。松坂の艶かしい演技にも注目だ。

殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文から始まる恋愛ミステリー

 本屋大賞ノミネート作品ともなった沼田まほかるさんのミステリー小説『ユリゴコロ』(双葉社)。昨年秋に映画が公開。松坂は殺人犯の告白が書かれたノートを見つけ、物語を紐解いていくという難しい役どころを繊細かつ大胆に演じ、話題に。

 実家の父の書斎で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられた4冊のノート。それは「ユリゴコロ」と呼ばれるものを探し求めて殺人を犯していく人間の、生々しい告白文だった。これは、誰が書いたものなのか。それを読んだ亮介は真相を突き止めようとするのだが…。

 過去と現在が交錯する衝撃のミステリー。ぜひ映像と文章どちらも楽しんでもらいたい。

警察vs極道のプライドを賭けた闘い

 日本推理作家協会賞受賞、直木賞候補作ともなった柚月裕子さんのミステリー小説『孤狼の血』(KADOKAWA)。

 昭和63年、広島。新人刑事の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した捜査に参加する。法を犯しながらも捜査を強引に進めていく大上の姿に日岡は戸惑いながらも、事件を追っていく。正義とは何か、信じられるのは誰か。心を揺さぶる男たちの生き様が、克明に描かれた作品だ。

 映画は今年5月12日(土)公開。主演は役所広司、松坂は新人刑事・日岡を熱演する。すでにネットからは「絶対映画観る!」や「熱い日岡桃李くんの視線に痺れました」といったコメントも寄せられている。

最低な人間たちが繰り広げる究極のラブストーリー

 蒼井優と阿部サダヲのW主演で話題の現在公開中の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』。沼田まほかるさんの同名ミステリー小説が原作だ。

 淋しさから15歳年上の男・陣治と暮らし始めるが、8年前に別れた黒崎を忘れられない十和子。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも黒崎を離れられない十和子は陣治を罵倒する毎日によって、心のバランスを保っているのだった。ある日、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子。次第に、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。

 メガホンを取ったのは、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などで高い評価を得ている白石和彌監督。「究極の愛とは何か」を突きつける大人のラブストーリーに注目だ。

 どの映画にも松坂桃李の渾身の演技が詰まっている。映画とあわせて、ぜひ原作本も楽しみたい。

文=kisanuki