「世界幸福度ランキング1位」のフィンランドに学ぶ、忙しくても自分を見失わない生き方

暮らし

公開日:2018/5/6

 世界一幸福な国だと言われているフィンランドのライフスタイルを取り上げた、『マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方』が2018年4月12日(木)に発売された。

 著者のモニカ・ルーッコネンは、フィンランド在住のノンフィクションライター兼ブロガー、ライフスタイル専門家。シングル・マザーかつワーキング・マザーで、さらに父親の面倒も見ている。こう聞くと「仕事や育児、家事や介護に追われてさぞかし大変なのでは?」と思ってしまう人もいるだろう。しかし著者は忙しい中でも、きちんと自分のための時間「マイタイム」を確保している。

 マイタイムとは仕事や家庭の責任から離れ、自分に投資する時間のこと。エクササイズをしたり友人と一緒に過ごしたり、趣味に打ち込んだりと過ごし方は自由。自分がいちばんリラックスできる、自分にとって意義があることをすればいい。エネルギーを充電して自己啓発できれば、より健康になって健全な人間関係が保てるはず。

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 著者いわく、「日本人は家事に育児にそして仕事にと、ちょっとがんばりすぎ」だという。そこで日本の労働状況や慣習を考慮しつつ、忙しい毎日でもマイタイムが取れるようになる具体的な方法を紹介していく。

<マイタイムをつくるための3ステップ>
1.やりたいことリストをつくる
自分のためだけの時間をとったら、やりたいことや学びたいこと、行きたい場所などをリストアップしよう。「友人と久々にゆっくり会いたい」、「週に1回はカフェでのんびりする」など気軽な内容で大丈夫。

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2.自分の時間の使い方を検証する
次に、普段自分が「どんなことにどれくらい時間を使っているのか」を検証していこう。平日と休日の一般的な一日の時間の使い方を振り返り、仕事と家庭、睡眠とマイタイムがバランスよく配分されているか確かめることが大切。時間のバランスについては仕事や家庭環境、個人の性格によって異なるので、それぞれの生活に合ったバランスを見つけよう。

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3.すきま時間をマイタイムにする
マイタイムは欲しいけれど「現実問題忙しすぎてそんな時間はない」という人も多いはず。そこで「すきま時間」の活用がカギを握る。子どもの習い事を待っている間でも、ジョギングをしたり友人とお茶をしたりとマイタイムは確保できるだろう。通勤時間の読書や、ランチ中の読書や考え事などバリエーションはさまざま。

 マイタイムを取り入れるにあたって、一番のハードルは「自分だけの時間を取りたいなんて、ただのわがままなんじゃないか」という気持ち。しかし、自分のためにわがままになれるのは自分しかいない。充実した人生を送るために、できる範囲でマイタイムを確保してみては?

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モニカ・ルーッコネン(Monika Luukkonen)
1971年フィンランド生まれ。企業のマーケティング担当としてフィンランドと日本を往復するなど、日本に滞在した経験をもつ。2000年より翻訳家、作家としての活動をはじめ、現在は「MonikaLuukkonen Literary Agency」を経営。フィンランドのシンプルな生き方、考え方を世界に広めるべく、情報発信を続けている。ひとり娘の母。著書に『ふだん着のフィンランド』、『フィンランド人が教える ほんとうのシンプル』があり、後者は翻訳されて韓国・台湾でも出版されている。

※掲載内容は変更になる場合があります。