かこさとしが、サンタクロースの“本当の姿”を描いた絵本とは?

文芸・カルチャー

2019/9/15

『サン・サン・サンタ ひみつきち』(かこさとし/白泉社)

 絵本やキャラクターなどのアート・エンターテインメントをビジュアル豊かに特集する雑誌『月刊MOE』(白泉社)から生まれた、「MOEのえほん」シリーズ。2019年9月4日(水)に発売された2冊の絵本が、大きな注目を集めているようだ。

 まず1冊目として紹介するのは、2018年に亡くなった人気絵本作家・かこさとしさんによるクリスマス絵本『サン・サン・サンタ ひみつきち』の新装版。作中では北極の厚い氷の下にある誰も知らない大きな工場を舞台に、サンタクロースの奇想天外な“ほんとうの姿”が描かれている。

 かこさんは1959年以来、日本中の子どもたちに愛読される作品を600点以上生み出してきた絵本作家。『からすのパンやさん』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』など代表作も数多く、絵本好きの間では「こんなにも優しく子どもの目線で描かれた絵本がほかにあるだろうか。未来の子どもたちにこれからもずっと読まれるといいな」「かこさとしさんの絵本が今でも大好き。自分も読み続けているし、子どもにも読ませています」と高く評価されてきた。

 今回復刊された『サン・サン・サンタ ひみつきち』は著者にとって唯一のクリスマス絵本で、作品に触れた人からは「サンタさんの裏話みたいなストーリー。壮大な設定でワクワクする」「サンタクロースたちの秘密基地のなんと壮大なこと! 本当にロマン溢れるお話ですね」「今の子どもにも十分に夢をくれる作品だと思う」と大好評を呼んでいる。

 一度読んだら誰かに教えたくなってしまう“愉快なひみつ”を、ぜひその目で確かめてみよう。

 

『どうぶつパンパン』(ザ・キャビンカンパニー/白泉社)

 2冊目の『どうぶつパンパン』は、シュールな楽しさにあふれた“おいしい”絵本だ。作品を手がけた「ザ・キャビンカンパニー」は新進気鋭の絵本作家ユニット。型破りな発想とビビッドな色使いが特徴的な作風で、『だいおういかのいかたろう』や『しんごうきピコリ』など数々の話題作を発表してきた。

 同書の物語は、とある夜にパン屋さんの中で大きなパン生地がひとりでに動き出すところからスタート。こんがりほっかり焼きあがった“どうぶつパン”たちが活躍する展開に、思わずお腹が空いてしまうかも。

 子どもたちが親しみやすい“食べ物”の話に、ネット上では「パンがすごく美味しそうに描かれていて、これ食べたいなあと思いながら読んでしまった」「読んだ後にパン屋さんへと行きたくなるような物語だった」「パンの良い匂いがしてくるようで自然と笑顔がこぼれる。大人も子どもも楽しめる絵本です」「ウチの子どもが夢中になって読んでる。きっとパン好きの子に育つだろうな(笑)」といった反響が上がっている。

 いつまでも記憶に残る1冊を手に入れて、子どもと一緒に絵本の世界を楽しんでみてはいかがだろうか。