病は芸術に通じる!? 横尾忠則のユニークすぎる病気克服法とは
公開日:2020/2/24

世界的に評価されている美術家・グラフィックデザイナーの横尾忠則によるエッセイ『病気のご利益』が、2020年2月13日(木)に発売された。前代未聞の観点から“病”について掘り下げた内容に、「病気を生きるエネルギーに転換できるなんて!」「すごくタイムリーな内容だと思う」と反響が上がっている。
「病気と出会うことで、ぼくは生活や芸術を見直すことができた。感謝こそしないものの、病は神が差し出してくれた贈り物のような気がする」。横尾はこれまで喘息や難聴、骨折など様々な不調に対して、好奇心とひらめき、直感をもって向き合ってきた。病気は時に芸術作品の重要なテーマとなり、病室がアトリエになることもあったという。
同書では幼少期から現在に至るまでの華麗なる病歴と、ユニークな病気克服法を一挙公開。「子供の頃、熱を出すと幻想世界で遊べる楽しみがあった」「入院は死の世界から生の世界を見るチャンスともなる」など、思わずハッとさせられるような発想がいくつも綴られている。
書籍の内容としては2009年に刊行された『横尾忠則の超・病気克服術 病の神様』を再編集し、書き下ろしなどを加えたもの。死生観にまで踏み込みながらも、軽妙な文章によって思想が表現されているため気楽に読み進められるのが大きな魅力だ。
『横尾忠則の超・病気克服術 病の神様』の刊行時には、読者から「病は気から、という考えがわかったしその先の考え方も学べた気がする」「悶絶するような体験もあったはずなのに、全てを笑い話にしてあるところがお見事」「横尾さんは自分の体をモニターすることも天才的だと気づいた」「色々と持病を持っているので興味本位で読んでみたけど、不思議なエピソードがいっぱいだった。大病を自分を振り返るきっかけにしているところは見習いたい」と称賛の声が上がっていた。
83歳を迎え、ますます旺盛な創作活動を続ける横尾ならではの「病気克服術」。この機会に芸術を進歩させ、人格を向上させてくれる“病気”のポテンシャルと向き合ってみてはいかがだろう。