【林直孝×志倉千代丸】 科学アドベンチャーシリーズ最新作『ロボティクス・ノーツ』インタビュー第3弾!!

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更新日:2013/8/13

自転車ロードレースと空気銃

――アニメやゲームなど媒体によって作品への意識や書き方の意識というものは変わったりしますか?

林  媒体によって使えるネタ、使えないネタというのがあるのでそこは意識してますね。ゲームだからこそ受けるネタというのもありますし、例えば、科学アドベンチャーシリーズの場合、キャラクターが動いて対面で話すという形式であれば、ふたりきりでずっと話していても違和感を感じませんが、それをアニメにそのまま持って行っても間が持たない感じになってしまうので、そういうところでもシーンの演出方法を変えないといけないですね。なので、アニメになる場合なら話の構成自体が変わってくるだろうと思います。

――科学アドベンチャーシリーズ以外でも、今手がけてみたいって思っている物語などはありますか?

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林  個人的にですが、自転車ロードレースが好きなんですよ。ツール・ド・フランスみたいな実際の公道を走るレースの話を書いてみたいなってずっと思っていますね。

志倉  自転車ロードレースってどの辺りを描いてみたい?

林  ロードレースってチーム戦なんですよ。だいたい7人から9人くらいのチームで、みんな一緒に走る。その中にエースが一人だけいて、他のみんなはアシストなんですよ。アシスト選手は自分の成績を犠牲にして、エースを勝たせるために走るわけです。自転車って風の抵抗が凄いので、普通に走るとそれだけで疲れるのですが、アシスト選手が風よけになって走ってあげると、エースが体力消耗せずに走ることができる。その自己犠牲的な精神がすごく日本人好みの競技だなと常々思っていて、そういうアシスト選手の悲哀の部分みたいなところを描いてみたいなと思っていますね。

志倉  僕ね、自転車に乗っているときに一回空気銃で撃たれたことがあるんですよ。突然ふとももにカーン!って当てられて、その時は何が起こったのか分からなかったんですが、そのせいで思い切りコケたんですよ。犯人を探しまわったけど結局誰が撃ったのか分からず仕舞い。林が自転車をテーマに書きたいのなら、このエピソードはぜひ入れてもらわないと(笑)。

 

アドベンチャーゲームの魅力とは?

――今後の林さんの目標はなんでしょう?

林  アドベンチャーゲームがもっと盛り上がるように、僕も貢献できたらいいな、と思います。やはり、アドベンチャーゲームの魅力ってアニメと小説と漫画のいいとこどりで、シナリオを見せるための媒体としては一番向いていると思っています。まだまだニッチな分野でもあるので、それをもっとメジャーにしていくお手伝いをしていきたいと考えています。あとは自転車のストーリー作品をぜひ出してみたいです(笑)。

――最後にダ・ヴィンチ電子ナビの読者さんへのメッセージをお願いします。

林  小説や漫画を読む方の中でもゲームをやらない方も多々いると思いますが、ぜひ一度アドベンチャーゲームをプレイしていただきたいと思いますね。小説や漫画にはない魅力っていうのが必ずあるので、一度プレイしていただいて、ゲームでしか味わえない体験をしていただけたらいいなと思っております。

 
というわけで、3回に渡ってインタビューさせていただきましたが、皆さんいかがでしたか?林さんと志倉さんのこだわりがたっぷり詰まった『ロボティクス・ノーツ』がいよいよリリース!ぜひチェックしてみてください!

 

アニメイトTVでの志倉氏インタビューもチェック!

 

『ROBOTICS;NOTES』
(ロボティクス・ノーツ)

世界を救うのはヒーローじゃない―――オタクだ。
 
『CHAOS;HEAD』、『STEINS;GATE』に続く科学アドンベンチャーシリーズ第三弾!ロボット格闘ゲームしか取り柄のない主人公が、そのプレイスキルで世界を救う―――!?
 
2012年6月28日発売予定
 
7,140円(税込)
※PS3・Xbox 360共通
 
ROBOTICS;NOTES【ロボティクス・ノーツ】公式サイト