冬にインフルエンザが流行るのは“日光”が原因だった!?

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公開日:2021/6/29

冬にインフルエンザが流行るのは“日光”が原因だった!?

なぜ冬にインフルエンザが流行するの?

 2019年11月に放送された『チコちゃんに叱られる!』(NHK系)では、インフルエンザに関する知識が紹介されていました。

「国立感染症研究所」のインフルエンザウイルス研究センター長・長谷川秀樹さんによると、冬にインフルエンザが流行する理由としては「空気の乾燥」が挙げられるそう。空気が乾燥するとくしゃみの粒子が空中にとどまりやすくなり、飛沫感染を起こしやすくなるという仕組み。また寒さのため室内で過ごす機会が多くなるのも、感染が増える原因の1つだといいます。

 その一方で近年の研究では、インフルエンザの流行には「太陽の光が少なくなる」ことも関係していると判明。人の身体は日光を浴びると、免疫力を向上させてくれるビタミンDを作り出します。しかし冬は日照時間が短いためビタミンDが生成されにくくなり、免疫力が低下することに。

 インフルエンザが流行する意外な仕組みに、ネット上では「乾燥だけじゃなくて日光も関係してたのか」「インフルエンザ予防のために日光を浴びるようにしようかな…」「太陽の光が重要ってことがよく分かった」と驚きの声が上がっていました。

 番組では他にも、インフルエンザウイルスがどんな性質を持っているのか解説。そもそもウイルスは種類によってどの生物に寄生するか決まっていますが、インフルエンザの場合は水辺で暮らす水鳥に寄生しやすいのが特徴です。そして宿主の体内に入り込んだウイルスは、細胞の中で自分のコピーを増殖させることに。突然変異を繰り返し、様々な動物を経由しながら人間に感染するウイルスに変化していくそうです。

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インフルエンザを予防するには

 インフルエンザは最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい感染症。外出後の手洗いやワクチンの予防接種も大切ですが、それ以外にはどんな対策ができるのでしょうか?

 たとえば厚生労働省は近年、「咳エチケット」という取り組みを呼び掛けています。これは感染症の拡散を防ぐため、咳やくしゃみをする際の正しい方法を啓発するもの。具体的なエチケットとしてはマスクを着用するか、上着の内側や袖で口元を覆うのがベターです。その他ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆うのも有効ですが、使用したティッシュはすぐにゴミ箱に捨てるのがおススメ。

 また厚生労働省の公式サイトでは、インフルエンザの発生状況をまとめた資料が更新されています。「インフルエンザ流行レベルマップ」として各都道府県の流行状況をマッピングした地図も公開されているので、こまめにチェックしておきたいところ。

 インフルエンザもしっかり対策していきましょう。

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