マコトが現代の闇に踏み込む大人気「I.W.G.P.」シリーズ最新第18弾!『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII』に反響

文芸・カルチャー

更新日:2022/11/10

ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII
ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII』(石田衣良/文藝春秋)

 ヒットメーカー・石田衣良氏が手掛ける超人気シリーズ「池袋ウエストゲートパーク(I.W.G.P.)」の最新作『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークXVIII』が発売された。社会問題や時事ネタを積極的に取り入れ、鋭いメスを入れていく同作に、ネット上では読者からの絶賛の声が続出している。

 目白の獣医を訪ねたマコトは、いろいろと問題を抱えているチワワを目にする。飼い主はそのチワワを、「CGペットショップ」で買ったのだという。総合商社の「CGペット」は、ペットショップや病院、サロンなど、「揺りかごから墓場まで」ペットのすべての業務をビジネスとする会社。急成長している会社だが、どうも裏では恐ろしいことをしているらしい。「CGペット」の闇を暴くため、マコトは吐き気のするような現実に立ち向かうことに――。

 表題作「ペットショップ無惨」で描かれるのは、ペット関連ビジネスが抱える闇について。コロナ禍の影響もあってか、最近ではペットを飼う人も増えてきた。しかしペットの需要が高まると、必然的に回転も早くなっていく。そのため、悪質な環境のペットショップやブリーダーの飼育施設も出てきているといった話も…。またペットを飼育放棄する人も増加しており、それは社会問題に発展している。タイムリーなテーマを盛り込んだ同作を読んで、考えさせられたという人も多かったようだ。

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 さらに同作では表題作のほか、トラブルに巻き込まれた女子高生を描く「常盤台ヤングケアラー」、賽銭泥棒を疑われた外国人労働者の物語「神様のポケット」、マッチングアプリを利用した美人局を描いた「魂マッチング」の全4編を収録。

 読者からは「石田衣良のこのシリーズは全部読んでるけど、やっぱり最高にCoolでどれも期待を裏切らないんだよなぁ」「特に表題作の『ペットショップ無惨』は読みごたえがあった」「なかなか重いテーマに踏み込んでいて感心する。面白いけど考えさせられる内容で読了後はズシッときたよ」「話のテンポの良さ、キャラクターの存在感、言葉のセンスが秀逸で物語に引き込まれました」など、様々な反響が寄せられている。

 累計450万部突破の人気シリーズ最新第18弾。過去作を読まずとも楽しめる物語展開かつタイムリーな話題に切り込んでいる作品なので、気になる人はぜひ手に取ってみてほしい。

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