「ラグい」は英語で何という? 海外ゲーマーとの絡みに使える英語フレーズ満載! 「三人称」監修の『ゲーミング英語フレーズ』

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更新日:2023/7/7

ゲーミング英語フレーズ
ゲーミング英語フレーズ』(IGN Japan:著、三人称:監修/Gakken)

 一人称視点のリアルで没入感のあるシューティングゲーム、FPS(First Person Shooter)は全世界で人気だ。世界で遊ばれている有名タイトルでは「Apex」や「VALORANT」「Overwatch」シリーズなどがあり、こういったゲームは、プレイしているうちに海外のユーザーと「フレンドになりたい」「戦ってみたい」という気持ちが湧いてくるのは自然なことだ。しかしそこで不安になるのが言葉の問題。今どきは翻訳ツールもあるものの、いわゆるゲームでよく使うフレーズはどう伝えればいいのか分からない…ということもあるかもしれない。

 そこでおすすめなのが『ゲーミング英語フレーズ』(IGN Japan:著、三人称:監修/Gakken)。FPSゲームに使える英語をまとめた書籍だ。

 本書のポイントは二つ。まずはいわゆるFPSゲーム中に使う“あるある”フレーズから用語まで、FPSに関わる多くの英語表現を網羅していること。もう一つは英語も単なる「直訳」ではなく、ゲーマーの意見を取り入れつつ作成していること。日本語のフレーズはYouTube登録者57万人以上(2023年6月時点)のゲーム実況者「三人称」が監修し、英訳は海外ゲーム事情に精通しているIGN Japanが作成している。

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 2023年3月に予約発売の告知をしたところ、SNSを中心に大きな反響があり、それらの声を受けて異例の発売前増刷が決定した本書。発売後もゲームメディアでの告知が2000RT以上の反響を得るなど、期待しかないその内容を解説していく。

海外ゲーマーとのコミュニケーションに必要な英語フレーズ、チャット用の略語も満載!

 本書は「STAGE1 基本の報告」から「STAGE6 語り合い」までのシチュエーション別に、それぞれの使用フレーズを紹介。そのフレーズを使う場面のイラストと解説が付いていて分かりやすい。

ゲーミング英語フレーズ

 例えば多くの対戦FPSはチーム戦であるため報告は重要である。そこで「STAGE1 基本の報告」では、「Got one!(1人倒した)」「ウルト、あと5パー!(I can ult in 5!)」といったフレーズを紹介。その発言で味方の状況を確認したり、情報共有できるのだ。

 さらに「STAGE6 語り合い」では「It’s laggy, let’s change server.(ラグいな、サーバーを変えよう)」など、ゲームを有利に進めていく上で大切なフレーズも。「STAGE7 ルール別フレーズ」では、バトルロイヤル系、爆破ルール、ペイロード、エリア確保、キャプチャー・ザ・フラッグ、大規模対戦系といった、それぞれのルールが適用されたゲーム時に使うフレーズを収録。バトルロイヤル系ゲームで「Iʼm looting this house. (この家、漁るわ)」というフレーズを使えば、仲間と連携してマップで武器や装備、使用アイテムを集めて効率的に装備を整えられるだろう。

ゲーミング英語フレーズ

 最後に「チャット用語の略語」もカバーしている。いきなり外国の方から「gg」とチャットが送られてきて「これ、どういう意味だ…?」となったときなどに開いてほしい。例えば、「gg(good game)」は「良い試合だったね」という意味だが、他にも「がんばって」という意味の「gl(good luck)」や「楽勝すぎ」を意味する「ggez(good game easy)」などの多くの略語を収録している。

ゲーミング英語フレーズ

 コラムページでは、最近eスポーツシーンの熱い韓国の動画を見るときに役立つ「FPSで使える韓国語」や、海外ゲーマーに使える「センスのある煽り集」などの情報も網羅。まさにいたれりつくせりなのだ。

ゲーム実況者「三人称」が監修。本書だけのオリジナル特典もゲットできる

 ゲーム実況者「三人称」が原稿制作時から携わっており「この表現だと硬すぎ?」「こんなフレーズも入れていいかも?」など実際のプレイヤー目線を入れて完成させたという。

 なお「三人称」の書籍限定特典として「三人称スマホ用壁紙」、そして「オリジナル音声」などが付いてくるのも見逃せない。「三人称」ファンもぜひ手に入れてほしい。

ゲームは国境を超える!そのとき頼りになる“FPS辞書”

 本稿のライターには小学生の息子がおり、FPSをほぼ毎日プレイしている。見ていると、今はゲーム内にいるのは日本国内のユーザーたちだが、いつかは海外ゲーマーと一緒に遊ぶ可能性はある。そこで彼に英語を頼られたとき、まったく自信がない……けれど今は、本書があれば大丈夫だと安心しきっている。

 ゲームをしながら英語を学ぶ、学んだ英語をゲームの世界ですぐに使うという状況があるかもしれない。国境を越えていつでも世界中のプレイヤーと繋がり、遊べる。そのときに世界を広げる手助けをしてくれるのが本書なのだ。

ゲーミング英語フレーズ

 海外ゲーマーとプレイを楽しんでいる人はもちろんだが、「いつもの用語を英語で伝えたい!」「チャットが来たけど、これどういう意味?」というときのために手に入れておいて損はない。ほぼ“FPSゲーム専用の辞書”と言っていい『ゲーミング英語フレーズ』。私はこれをゲーム機の傍に置いておくつもりだ。

文=古林恭

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