Snow Man目黒蓮主演ドラマ『トリリオンゲーム』AmazonやGoogleを超える1兆ドル稼ぐ会社を作れ!

マンガ

公開日:2023/7/14

トリリオンゲーム
トリリオンゲーム』(稲垣理一郎:原作、池上遼一:作画/小学館)

 今もっとも注目を集める若手俳優のひとり、Snow Man目黒蓮の連続ドラマ単独初主演作となる『トリリオンゲーム』。TBS金曜夜22時枠で7月から放送されます。本作は同名のマンガが原作。『サンクチュアリ』などで知られる池上遼一氏と、『Dr.STONE』などの原作も手掛ける稲垣理一郎氏がタッグを組み、スタートアップ企業を題材にした物語です。マンガは、目黒演じるハルの誰にも予想できない発想と、佐野勇斗演じるガクの技術とアツい思いが魅力。展開も早く、ぐんぐん引き込まれていきます。先にマンガを読んでおけば、目黒×佐野が織り成す世界観の魅力をさらに感じることができるかも!?

 ハルとガクが出会ったのは、中学卒業の春。パソコンが趣味であるガクは、10年間もの間貯めていたお年玉で、ついに自分のパソコンを購入します。しかし帰り道に半グレのような男たちに絡まれ、そのパソコンを取られそうに。そこへ現れたのが隣のクラスのハルです。ハルは半グレ集団をひとりでボコボコに。そして「完全にやらかしたわこれ」と言いながらガクを連れて逃げます。ハルの言う“やらかした”というのは、監視カメラが配送トラックで塞がっていたから相手をボコボコにしたのに、途中でトラックが移動してしまったこと。その計算高さと相手のアゴが砕けるほど殴ったことについてはなんとも思っていない様子にガクは恐怖を感じ、その場を後にしようとします。しかし「なんで僕なんかのこと助けてくれたのかしらないけど…」という言葉に当然のように「同級生が半グレみてえのに絡まれてて助けねえ奴いんのかよ」と答えたハル。そんなハルのため、自分のパソコンスキルを総動員して監視カメラの映像を消すことに成功。ハルはガクの技術に驚愕し、将来はいろんな会社からひっぱりだこの存在になれると言います。

 その後ふたりは同じ大学に進学、就職活動の時期を迎えます。口が達者なハルは全戦全勝。一方コミュニケーションスキルのないガクはすべて面接で落とされてしまっていました。そんな中ふたりはIT最大手・ドラゴンバンクの面接へ。しかしここでもハルは合格するも、ガクは内定をもらえませんでした。内定式当日、ビルの窓ふきバイトをしていたガクは偶然ドラゴンバンクの内定式がビルの中で行われているのを発見。落ち込みながらそこの窓を拭いていると、なんとハルが上からガクの隣に降りてきます。ハルは自分のようなハッタリで世渡りする人間と、ガクのような技術のある人間が両輪になるのだとガクに説明。「片輪しか採らねえような会社は――、入って育てるよか、買い叩く」と宣言。ふたりの会社のロードマップをドラゴンバンクの窓ガラスにデカデカと描き、社長室にも宣戦布告の文字を描きます。

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 成功者になるためのふたりの挑戦はいつもギリギリで手に汗握るもの。ちなみに『トリリオンゲーム』のトリリオン(一兆ドル)とは、今世界を牛耳っていると言われる米企業GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック(現在はメタ)、アップル)の時価総額の合計(連載当時)。その1兆ドルを稼いで、これらの会社を買収できる世界一の企業を作るという壮大な夢を掲げたハルとガクの挑戦の物語を、ぜひ覗いてみてください。

文=原智香

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