電源を切ったスマホでも、そばに置くだけで作業効率が下がる!? 時間をムダにするNG習慣とは?

ビジネス

公開日:2023/7/13

神時間力 時間を使いこなせば人生は思い通り
神時間力 時間を使いこなせば人生は思い通り』(星渉/飛鳥新社)

 毎日忙しい。やることが多すぎて、1日の時間が全然足りない。もっと自分がしたいことに時間を使いたいのに、どうすれば上手く時間が使えるようになるのだろう。

 そんな風に悩んでいる人は、『神時間力 時間を使いこなせば人生は思い通り』(星渉/飛鳥新社)が強い味方になるだろう。この本は、『神メンタル』や『神トーーク』、『神モチベーション』などの計9冊の著書で、著書累計50万部を突破している人気作家・星渉さんによるもの。時間を上手く使うためのヒントが満載なのだ。

 本書は、入社8年目の会社員・春香が、大学教授に扮した時間の神・黒野に、時間の使い方を教えてもらうストーリー仕立てで進んでいく。物語として面白いのはもちろんのこと、内容は、目からウロコの連続。今までの自分がいかに時間をムダにしてきたかを思い知らされる。

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 たとえば、時間の神は、「人生とは時間の投資」だという。私たちは、毎日という限られた時間を何かに投資しながら生きている。時間を投資資金と同じように考えると、普段考えるよりも強く、時間をムダにできないように思えてくるから不思議だ。自分が時間を投資して、得たい結果は何なのか。それを考えないと、いつまでも目の前のことをこなすだけの人生になってしまうし、貴重な時間という資産を、他の人に奪われ続けてしまう。時間もお金と同じで、大切な何かに使うなら、先に確保しなければ、ムダ遣いしてしまう。きちんと目標を立て、時間を先に確保する。そうすれば、「忙しくて時間がない」状態から抜け出すことができるだろう。

 特に、スマホとの向き合いかたは今すぐ見直した方がいいかもしれない。たとえば、あなたは、仕事や勉強、家事をする時、つい手に届くところにスマホを置いてはいないだろうか。時間を効率よく使いたいならば、それはNG。なぜなら、スマホは人体の近くに置くだけで、たとえ、電源を消していたとしても、人の認知能力を著しく低下させてしまうそうだ。これは、テキサス大学のマコームズ・スクール・オブ・ビジネスの調査によるもので、スマホを別の部屋に置いていた人たちは、手元に置いている人たちよりも認知能力が高かったのだという。スマホがそばにあると集中力が下がるのは何となく予想がつくが、まさか、電源を切っていてもダメだったとは……。おまけに、1日のうちでどのくらいの時間を、スマホを見るのに費やしているかを確認してみるとゾッとしてしまう。この物語の主人公・春香は、寝る前にスマホをダラダラと20分間見ているという習慣があったが、それは1カ月で10時間、1年で5日分もスマホを見ていたという計算になる。それは本当に必要な時間なのか。「時間がない」と嘆くくらいなら、一度自分の時間のムダ遣いについて、立ち止まって考える必要がありそうだ。

「気になったことは即メモ書きして、仮完了させる」「トラブルに時間を奪われないように、事前に対処法を書き出しておく」「『いつまでにやる』という締め切りだけでなく、『いつやるか』を決めておく」「ゴールまでの月日を『年単位』ではなく『日単位』で表すなど、近く感じる単位で管理する」……。その他にもこの本には、時間を上手に使うための方法がたくさん掲載されている。そのうちのひとつでも実践すれば、毎日のパフォーマンスが間違いなく上がる。「毎日の時間は命の残り時間」。そんな言葉を胸に刻んで、あなたもこの本と一緒に、自分の時間の使い方を見直してみよう!

文=アサトーミナミ

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