ほぼ10分で完成! シンプルだから美味しい。朝食は「おにぎりと味噌汁だけ」で心と体を整える【つくってみた】

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公開日:2023/7/16

おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立
おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立』(表洋子/ワニブックス)

 毎日バタバタといそがしい朝。でも、いまや夏も本番。ちゃんと朝食をとらないとバテてしまう…。

 そんなときに役立つのが、『おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立』(表洋子/ワニブックス)。進学塾で受験生たちの食事をサポートしてきた著者による、いそがしい朝でも手間なく作れる「おにぎりと味噌汁」のレシピが、50日分紹介されている。お子さんを持つ家庭でも、夏休みに毎日日替わりで作れてしまう分量である。

 さっそく、手持ちの材料で作れそうなレシピを試してみた。

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おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立

 まずは、定番の塩ではなく、しょうゆで味をつける〈おかかしょうゆおにぎり〉にチャレンジ。付け合わせは、トマトが大胆に丸ごと入った、その名も〈丸ごとトマトの味噌汁〉。

 おにぎりの材料はかつお節としょうゆだけ、味噌汁の具はトマトだけ、と材料はシンプルだ。トマトの湯むきが面倒かも、と思っていたら…少し煮るだけで皮がつるんとむけるので、手間というほどでもなかった。材料を出してから完成するまで、かかった時間は約10分。

おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立

 食べてみると、しょうゆで味付けをしたおにぎりは、風味豊か。自分で作ると塩分を多めにしがちだが、少なめでも十分に美味しかった。さすがはプロのレシピ。

 トマトと味噌汁の相性は、意外にも絶妙。やわらかくなったトマトにスッと箸を入れると、ジューッと汁が出て、味噌汁の味に深みが出る。言ってみればサンラータン(酸っぱ辛い中華スープ)の日本食版。ふつうの味噌汁に飽きてしまったときの“味変”にもなるだろう。トマトを丸ごと食べているから“体にいいものが入った”感もあり、体がシャキッと元気になった。

 トマトに含まれるリコピンは病気を予防する効果があり、朝食べることで予防の効率が良くなるらしい。体調を整えておきたい夏にぴったりのメニューと言えそうだ。

おにぎりと味噌汁だけ-ほぼ10分で完成! 食べて健康になる朝食献立

 次は〈アーモンドフィッシュのおにぎり〉と〈落とし卵とニラの味噌汁〉をチョイス。

 おにぎりは味付けなし。アーモンドフィッシュを混ぜるだけで、甘みがご飯に移る。小魚は、ご飯と混ぜることでしっとり。一方で、アーモンドはカリカリのまま。口の中に入れたときの食感が面白い。これなら子どもも喜んで食べてくれそう。

 卵とニラが入った味噌汁は濃厚で、甘めのおにぎりとよく合う。卵が1個入っているから満腹感も◎。

 アーモンドなどのナッツ類や卵は、幸せホルモンといわれるセロトニンを増やすのに欠かせない栄養分・トリプトファンが豊富だとか。緊張やストレスを軽減するらしいので、ブルーマンデーの朝にもおすすめしたい。

シンプルだからこそ生まれる美味しさ

 ほかにも、クリームチーズ入りおにぎり、さきいかの味噌汁など、意外な組み合わせのメニューが続々登場。材料が1人分なので、一人暮らしでも始めやすいし、人数分の量を計算しやすい。シンプル調理で洗い物が少ないのも大きなポイント。マンネリになりやすい朝食のレパートリーを容易く広げていけるだろう。

 実際に作った人たちからも「いろいろ試すのが楽しい」「余った食材を上手に活用できる」「もっと続けたい」など絶大な信頼を得ている。手軽かつ栄養のある朝食を食べたい人は、お試しあれ。

文=吉田あき

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