山田南平のヒット作『恋するMOON DOG』最新11巻はドキドキの新居生活スタート…同日発売の『金色のマビノギオン』は「まさか父親があの人とは…」と読者騒然!?

マンガ

更新日:2023/10/12

恋するMOON DOG
恋するMOON DOG』11巻(山田南平/白泉社)

 2023年9月20日(水)、『恋するMOON DOG』最新11巻と『金色のマビノギオン -アーサー王の妹姫-』の最新7巻が発売された。ファン待望の最新刊に、早くもさまざまな反響が寄せられている。

 両作品の著者である山田南平は、2021年に画業30周年を迎えたベテラン漫画家だ。『花ゆめAi』で連載中の『恋するMOON DOG』は累計60万部を突破するスマッシュヒットとなり、2021年には「第12回ananマンガ大賞」の大賞を受賞。さらに30年温め続けたという『金色のマビノギオン』も同時連載され、その活躍ぶりはデビューから30年以上経っても留まることを知らない。

『恋するMOON DOG』の主人公は、トリマーにして大型犬キラーの佐々木律歌。ある日、仕事帰りに近所を徘徊しているドーベルマンに出くわした彼女は、飼い主が見つかるまで一時的に保護することに。だが、その犬はただのドーベルマンではなかった。

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 彼――狛山晃の正体は、月を見ると犬化する“人狼”。狛山一族は代々男女限らず、犬化する人間が家を継ぐことになっているのだが、今代では晃と彼の兄に犬化体質が出てしまい、どちらが跡継ぎになるかずっと決められずにいた。

 そこで彼らの父親は、犬化する子を産ませた方が跡継ぎになるという条件を提示。かくして晃は今日に至るまで、自分の子どもを産んでくれる女性を探して放浪していたのだ。そしてその白羽の矢は、大型犬好きの律歌に立てられることに…。ここから彼女と大型犬男子による奇妙な同居物語が幕を開ける。

 前巻では晃の兄・朋己たってのお願いで、犬の晃が動物モデルとして撮影に臨む。続く最新11巻は、その撮影の休憩時間から始まり、そこで朋己は晃の体質のことを“律歌の家族にも話した方がいい”とアドバイスを送った。だが彼がそう助言するのは“ある企み”があるからで…。

 他にも律歌の弟・雅斗が重大な決意を両親に打ち明けたり、律歌と晃の新居生活がいよいよスタートしたりと、それぞれの人生の転換期が描かれている同作。SNS上には「45話は泣けるし、48話は律歌ちゃんがカッコいい! てんこ盛りの一冊でした」「犬の話も、人の話も、家族の話も、すべてが最高だった」「律歌ちゃんがホントに素敵。強くてかわいい最高のヒロイン」「甘々ストーリーはもちろん、つらい話もすごく考えさせられて…。ホントに大好きな漫画です!」「愛犬家は絶対に読むべき」などの声が上がっており、読者の満足度も高いようだ。

金色のマビノギオン -アーサー王の妹姫-』7巻(山田南平/白泉社)

 一方、同じく9月20日に発売された『金色のマビノギオン』は、中世の騎士道物語の一つ「アーサー王伝説」をテーマにした本格ファンタジー。金の瞳を持つ主人公のたまきは、修学旅行でイギリスを訪れた際に、ひょんなことから幼馴染みの真(まこと)、広則(ひろのり)とともに見知らぬ世界に迷い込んでしまう。その先でアーサー王宮廷の騎士であるガウェインと彼の仲間たち、そして「アーサー」と呼ばれるたまきそっくりの少年と出会うのだが――。

 今回発売された最新7巻では、そんなガウェインとたまきが急接近する模様。さらにガウェインの母・モルゴースの生い立ちが語られる番外編「金の瞳のベレノス」も収録されており、今巻も例に漏れず見どころ満載だ。

 前巻からおよそ1年半ぶりとなる待望の新刊に、「今回もガウェインにふがふがしながら秒で読み終えてしまった。早く続きが読みたい~」「人間関係の複雑さに圧倒される。まさかガウェインの父親があの人とは…!」「設定も細かく話も深く、かつキャラクターもみんな魅力的。今一番推したいマンガ」「アーサー王の知識がなくても全然問題ないから全人類にぜひ読んでほしい」「モルゴースの番外編読んで一気に好きなキャラになった」「何回読んでも面白い。続きが待ちきれない」などと読者は大興奮のようだ。

 『恋するMOON DOG』と『金色のマビノギオン』は同じ作者でありながらも、それぞれ違った面白さを楽しめるはず。片方しか知らないという人も、両方とも初めて知った人も、この機会にぜひ“山田ワールド”に触れてみてほしい。

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