蒼樹うめ2年ぶりの新刊『微熱空間』5巻発売! 義理の姉弟の禁断ラブストーリーに「好きが限界突破してる」「微熱どころか灼熱だった」

マンガ

更新日:2023/10/12

屋上とライフル
微熱空間』5巻(蒼樹うめ/白泉社)

 親の再婚によって義理の兄弟姉妹ができる展開は、創作の世界ではよくある設定。ストーリーの面白さやキャラクターの個性で、読者をどれだけ引き込めるかが作者の腕の見せ所だろう。

 王道で難易度の高い設定をも武器に変え、読者の心を鷲掴みにしているのが、漫画家・蒼樹うめが手がけるラブストーリー『微熱空間』。2023年8月31日(木)にコミックス最新5巻が発売され、「今巻もゲキアツ空間でした!」とファンは大興奮のようだ。

 作者の蒼樹といえば、日常系4コマ漫画『ひだまりスケッチ』や、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案を手掛けた人物として知られている。幼さが垣間見える女の子を優しく丁寧に描く蒼樹の作品は、新刊が発売されるたび大きな話題に。発売日に書店へ駆け込んだ報告や新刊の感想が飛び交う様子は、もはや恒例になっているといっても過言ではない。

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 今回新刊が発売された『微熱空間』は、年に3回刊行されるコミックアンソロジー『楽園 Le Paradis』に少しずつ連載されていた作品。4巻の発売以降、実に2年ぶりの新刊となったため、ファンの喜びもひとしおだったようだ。

 物語の主人公は、長年父子家庭で育ってきた高校2年生の中ノ瀬亜麻音。ある日父親から再婚すること、その再婚相手には連れ子がいて弟ができることを聞いて大喜びする。どうやら彼女は「弟=小さくてかわいい弟」ができるだと思い込み、期待に胸を膨らませていたようだが、実際は誕生日がたった3日しか違わない同い年の弟――赤瀬川直耶だった。

 最初は「赤瀬川君、お醤油とってもらえる?」「はい、中ノ瀬さん」などと、ぎこちない会話をしていたものの、紆余曲折ありながら次第に「家族」としてお互いを受け入れるようになっていく。

 しかし、2021年8月に発売された4巻で2人の関係は急展開。同居してから迎える初めての夏休み中、亜麻音と直耶は停電によって薄明かりの家の中で2人きりになってしまう。そこで直耶は、亜麻音に家族ではなく“異性”として意識していると本音を吐露。4巻にして、急激に2人の距離が近づき、家族以上恋人未満の関係性に発展するのだった。

 そして待望の5巻では、2人の心境に“不可逆的変化”が訪れることに。家族の前では姉と弟だけれど、どうしても2人で過ごした熱い一夜が忘れられない…。これまでの日常が全て試練と化して、心も身体も追い込まれる2人の心情が細かく描かれていく。

 思春期を迎えた男女の微妙な心理を捉えた同巻は、今回もファンの心を鷲掴み。早くもSNS上には「甘さと重さの波状攻撃喰らいました!」「微熱どころか灼熱だった…。直君も郁乃も報われてほしいな」「好きあっている男女のギリギリ一歩手前の感じがたまらない」「好きが限界突破してて、危うく尊死するところでした」「これで微熱っていうんだから、うめ先生の灼熱はどえらい火力だな…!」といった絶賛の声が続出している。

 関係性を進めてしまった2人は、これからどのような決断に至るのか…。ぜひ同巻で行く末を見守ってみてほしい。

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