「リラックマ」の原作者が贈る『ゆめぎんこう』シリーズの最新作が発売! カラフルでやさしい物語が大人の心をときほぐす…

文芸・カルチャー

更新日:2023/10/12

ゆめぎんこう おまつりへいく
ゆめぎんこう おまつりへいく』(コンドウアキ/白泉社)

 やさしい言葉とやさしい色合いで紡がれる人気シリーズ絵本『ゆめぎんこう』から、待望の新作が登場する。2023年10月3日(火)発売の『ゆめぎんこう おまつりへいく』では、いつものお店を飛び出してお祭りに出店する物語が描かれているようだ。

 今作で第4弾を迎える『ゆめぎんこう』シリーズは、夢をアメにして売る不思議なお店を舞台にした物語。「リラックマ」や「みかんぼうや」などの生みの親として知られる作家のコンドウアキが手がけた作品で、もともとは月刊誌『MOE(モエ)』の絵本ふろくとして描き下ろされたものだった。

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 そこから満を持して2020年10月に第1作目が刊行され、各店の児童書担当者がおすすめの作品を選ぶ良書発掘企画「第12回リブロ絵本大賞」で見事大賞を受賞。ネット上でも「絵がかわいらしくて仕方がない」「ストーリーもよくできていて心が温かくなる」「別の話も見たいので、シリーズ化してほしい」などとたちまち話題になり、ここから1年おきに新作が発売されるようになった。

 第2作目『ゆめぎんこう ちいさなおきゃくさま』では、怖い夢をみて眠れないという小さなお客さまが登場し、店主のぺんぺんとおじいちゃんバクのもぐもぐが大奮闘。続く第3作目『ゆめぎんこう おじいちゃんのおともだち』では、ぺんぺんのおじいちゃんの古くからのお友達・ペリーさんの家へ夢を買い取りに行き、彼の優しい思い出を目の当たりにする。

 このように『ゆめぎんこう』には、話の軸となる新キャラクターが登場するのがお決まり。今回発売された最新作では、ぺんぺんともぐもぐがお祭りに参加し、その先で迷子の子犬と出会うようだ。だが2人がいくら探しても、子犬の飼い主は見つからない。歩いているうちに子犬は疲れてしまい、眠ったところ子犬から夢が出てきて…?はたして2人は無事に飼い主を見つけることができるのだろうか。

ゆめぎんこう おまつりへいく
(C)コンドウアキ/白泉社

ゆめぎんこう おまつりへいく
(C)コンドウアキ/白泉社

ゆめぎんこう おまつりへいく
(C)コンドウアキ/白泉社

『ゆめぎんこう』シリーズの魅力は何といっても、やさしいタッチで描かれた心温まるストーリー。第1作目が発売されたときには「かわいらしい雰囲気の表紙からは想像していなかった感動」「不覚にもホロリときた」と話題になったほどで、続く第2作目、第3作目でもその物語に魅了された大人は多い。今作もきっと例に漏れず、胸にグッとくる物語を届けてくれるだろう。

 ぜひこの機会に今までのシリーズと合わせて、『ゆめぎんこう おまつりへいく』をチェックしてみてはいかがだろうか。

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