『ベルセルク』最新42巻がついに発売へ…唐突に再会した“厄災”がガッツとキャスカの平穏な日々を打ち砕く――!?

マンガ

更新日:2023/10/12

ベルセルク
ベルセルク』42巻(原作:三浦建太郎、マンガ:スタジオ我画、監修:森恒二/白泉社)

 2023年9月29日(金)、全世界累計発行部数6000万部を記録している『ベルセルク』のコミックス最新42巻が発売。新体制となってから初の新刊ということで、大きな注目が集まっているようだ。

 同作は中世ヨーロッパをベースにした「剣と魔法の世界」を舞台に、大剣「ドラゴンころし」を携える主人公・ガッツの“復讐の旅”を描いたダークファンタジー。1989年より『月刊アニマルハウス』で始動し、現在は『ヤングアニマル』で連載中の御長寿作品として知られている。

 アニメ化やゲーム版が展開されるなど幅広い層から愛され続けている一方で、2021年5月6日に原作者・三浦建太郎氏の逝去というショッキングなニュースが報じられた。未完のまま幕を閉じる可能性も危ぶまれたが、生前に最終回までのストーリーを聞かされていた親友で漫画家の森恒二氏による監修と、三浦氏の弟子が所属する「スタジオ我画」の手によって、『ヤングアニマル』2022年13号より連載が再開されている。

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 そんな新体制となってから初のコミックス発売となった最新42巻。烙印の宿命から逃れ、妖精島で穏やかな日々を過ごすガッツとキャスカだったが、それも束の間のことだった。

“月下の少年”の真の姿を見たキャスカは、生贄の烙印による痛みで悲鳴を上げ、怒りと憎悪に囚われたガッツは我を忘れて「ドラゴンころし」を振るう。はたしてその刃は“彼”に届くのか――。

 ちなみに今回は、通常版とあわせて『ガッツ(狂戦士の甲冑)胸像フィギュア付き特装版』も予約商品としてラインナップされた。すでにフィギュアを受け取り、楽しんでいるファンも多いのではないだろうか。

(C)三浦建太郎・スタジオ我画/白泉社

『ベルセルク』は、三浦氏による重厚な世界観と圧倒的な画力が多大な評価を受ける大きな要因となっている。そのため連載が再開されたとしても、かつてのクオリティが戻ってくることはないと悲観していた読者も少なくないだろう。

 しかしいざ蓋を開けてみると、待っていたのは紛うことなき『ベルセルク』。作画に関してもまったく違和感がなく、連載再開当時ネット上に絶賛と感動の声が飛び交っていたほどだ。

 監修の森氏は、かつて三浦氏が語ったエピソードを詳細に思い出し、“肉付けはしない”と白泉社にコメントを寄せていた。そして「スタジオ我画」の弟子たちも、師匠から受け継いだ画力を十全に発揮して同作を支え続けている。まだ連載再開後の本編を見ていないというファンは、臆せずに『ベルセルク』の新たな一歩をチェックしてほしい。

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