大切な人を守るため、チンピラ高校生が殺し屋とバトル!『赤羽骨子のボディガード』

マンガ

公開日:2023/12/18

赤羽骨子のボディガード
赤羽骨子のボディガード』(丹月正光/講談社)

 丹月正光氏によるアクション&ラブ満載の学園コメディ、『赤羽骨子のボディガード』(講談社)。皆さんもうお読みになられましたか? 週刊少年マガジンで連載、現在第5巻まで発売している人気沸騰中の作品です。

 物語は、何気ない朝の光景から始まります。いつものように友達と待ち合わせて学校へ向かう、高校生の赤羽骨子。そんな彼女の背後にいかにも怪しい男が……。次の瞬間、男は骨子にナイフを振りかぶります。が、すんでのところで威吹荒邦(いぶきあらくに)が助けに入り、難を逃れる骨子。というか、自分が攻撃されていたことすら気づいていません。

赤羽骨子のボディガード

赤羽骨子のボディガード

 じつは骨子は、ヤクザの組長の隠し子。自分のあずかり知らぬところで跡目争いに巻き込まれた結果、多数の殺し屋に命を狙われるハメになっていたのです。そんな骨子を守るため、組長は威吹にボディガードを依頼します。

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 周りから怖がられ孤立していた威吹にとって、骨子は唯一まともに向き合ってくれた大切な存在。彼女をむざむざと殺させるわけにはいきません。

「俺が必ず守ってやる」
「ボディガードとして 無事に卒業させてやる!!」

 こうして威吹は、高校を卒業するまでの1年間、“骨子に気づかれることなく”、殺し屋たちから守ることを約束するのです。

赤羽骨子のボディガード

アクションだけじゃない、胸キュン要素も満載!

 ある日、骨子を狙う殺し屋に拉致されてしまった威吹。学校では別の殺し屋が骨子に近づきます。両者、絶体絶命の大ピンチ! そこへ助けに現れたのが、同じクラスの生徒たち。じつは骨子を守るボディガードは威吹だけではありませんでした。3年4組のクラスメイト、22人全員がボディガードだったのです。

赤羽骨子のボディガード

 しかも彼らは威吹と違い、幼い頃から骨子を守るために特殊訓練を受けた護衛部隊。相手がどんな殺し屋でも戦うことのできる最強集団なのでした。

 だとしたら気になるのは、なぜ組長はなんの特技もない威吹をボディガードに任命したのか? 威吹は組長からもう一つの任務を言い渡されていました。それは、“3年4組の中から、裏切り者を見つける”というもの。そもそも、骨子が組長の隠し子であるという秘密は、護衛集団しか知り得ない情報。それが漏れたということは22人のうちの誰かが裏切ったということです。

赤羽骨子のボディガード

 殺し屋から骨子を守る表の任務と、護衛集団の中から裏切り者を探す裏の任務。2つの超難関ミッションに、威吹はどう立ち向かうのか!? というのがこの漫画のミソなわけですね。

 そしてもう一つの見どころが、威吹と骨子のすれ違いラブです。生徒会長である骨子は、クラスに馴染もうとしない威吹に対し、何かと世話を焼こうとします。骨子がかまってくれて内心嬉しいけど素直になれない威吹。自分のガラの悪さを自覚しているので、骨子からどう見えているのか、気にしているところがまた可愛い。すぐに顔を赤くします。

 そんな二人の微妙な関係が第一話から炸裂。チンピラ風の男の子と、真面目系な女の子のラブは、少女漫画好きにドはまりする設定かと思います。陰ながらヒロインを守る主人公というのも王道でいい。胸キュンです。

赤羽骨子のボディガード

 もちろん、個性豊かな「3年4組」のメンバーにも要注目。

 最新刊5巻は、9月に発売されたばかり。カッコよさと可愛さが共存する威吹をお楽しみください。

文=中村未来

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