映画『屋根裏のラジャー』の原作小説『ぼくが消えないうちに』が文庫化!「想像を上回るおもしろさ」「最後までドキドキハラハラ」と反響続々

文芸・カルチャー

公開日:2023/11/16

ぼくが消えないうちに
ぼくが消えないうちに』(著者:A.F.ハロルド、絵:エミリー・グラヴェット、訳:こだまともこ/ポプラ社)

 2023年12月15日(金)より公開予定の映画『屋根裏のラジャー』。その原作小説の文庫版『ぼくが消えないうちに』が、11月7日(火)に発売された。映画公開に先駆けて、世界の文学賞を席巻した傑作小説に触れてみてはいかがだろうか。

 同映画の制作を務めるのは、映画『メアリと魔女の花』を手がけたスタジオポノック。「おもひでぽろぽろ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などのスタジオジブリ作品で中核を担っていた百瀬義行氏がメガホンをとり、イギリスの作家、A.F.ハロルドが生み出した『The Imaginary』の世界観を力強く描き出していく。

 11月3日(金)には予告第2弾が公開され、世間の期待は高まるばかり。SNS上には「予告だけでもわかる映像のクオリティ。これは日本のアニメーション界に大きな衝撃を与える作品になるかも」「神がかった作画を見て、今年のアニメーション映画の頂点に君臨するのではないかという期待が高まった」などと早くも称賛の声があがっていた。

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 そんな同映画の原作小説『The Imaginary』は、イギリス文学協会賞受賞をはじめとする数々の賞を総なめにしてきた傑作ファンタジー。日本では『ぼくが消えないうちに』のタイトルで、2016年に邦訳版が刊行され、7月19日(水)には児童文庫レーベル「キミノベル」から同名小説が発売へ。そして今回は、原作小説の“文庫版”という形で、再び世間に注目される機会を得た。

 物語の主人公・ラジャーは、想像力豊かな少女・アマンダが作り出した“誰にも見えない親友”。いわばイマジナリーフレンドだ。2人はいつも一緒に楽しい時間を過ごしていたのだが、ある日突然離れ離れになってしまう。イマジナリーフレンドである彼は、アマンダに忘れられると、この世から消えてしまうというのに…。

 ラジャーは自分の運命に戸惑いながらも、アマンダを取り戻すための旅に出ることを決意。その行く手にはさまざまな出会いと困難が待ち受けており、やがて子どもたちの想像力を盗む“不気味な男”の魔の手が襲いかかる。はたしてラジャーは、無事にアマンダを取り戻すことができるのだろうか。

 今回の文庫化で初めて同作を手に取った人も多いようで、SNS上には「表紙に釣られて買ってみたけど、想像を上回るおもしろさ!」「あれこれ想像しながら読んでいたのに、はるか上を行く意外な展開の数々。読んでてすごくわくわくした」「とっても不思議で時にハラハラして、ちょっと切なくもなる物語。想像するって素敵だな…」「最後までドキドキハラハラのストーリー。映画がホントに楽しみ!」などの反響が続出している。

 映画の公開まであと1カ月ほど。小説も映画もどちらも見逃せない。

映画『屋根裏のラジャー』概要
原作:A.F.ハロルド
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
出演者:寺田心、鈴木梨央、安藤サクラ ほか
公式サイト:https://www.ponoc.jp/Rudger/

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