ソファを動かすだけでも心が変わる!? 自分と家族を大切にするインテリアで幸せになる方法

暮らし

PR公開日:2023/12/26

ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる
ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる』(内藤怜/自由国民社)

 仕事に子育てに忙しい毎日、家で過ごす時間はあるものの、なかなか疲れがとれないという人は多いのではないだろうか。家を家族にとって心地いい場所にしたいのに、散らかっていて落ち着かないという悩みもよく聞く。そんな人が、家の中を見直すことで心や人生を変えるヒントが得られるのが、本書『ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる』(内藤怜/自由国民社)だ。

 著者は、結婚式場やホテル、店舗のコーディネートなど、20年にわたって人の心を動かす空間作りを手がけてきたインテリアコンサルタントの内藤怜氏。インテリアの講師としても、全国の家に悩む人たちの部屋と暮らしを変えてきた人物だ。本書は、そんな内藤氏の経験とメソッドをもとに、物を買ったり捨てたりせず、高いセンスや技術を用いたりすることもなく、部屋の問題を解決する方法を伝える。家具や小物の配置を見直すなどのシンプルな方法で、自分や家族にとって心地よく素敵なインテリアを実現するアイディアが満載の1冊だ。

ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる P17

 本書の基本的な考え方は、「物が主役の家から、自分が主役の家へ」だ。内藤氏によると、部屋を広く使おうと小さめのソファを買ったり、兼用が可能な家具を使ったりと、「物」ありきの考え方に陥る人が多いという。しかし、自分にとって心地よい場所を作るという発想に切り替えると、少しの工夫で部屋が変わり、暮らしぶりや人の行動、そして心も変わるという。著者のアドバイスで部屋を見直したさまざまな年代の人たちの事例も紹介しながら、具体的な方法を伝えている。

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 たとえば、リビングを広く使おうと小さなソファを部屋の端に置く人が多いが、これはNG。端にあるため人が座る場所として使われにくく、洗濯物などの物置きスペースになり、くつろげるスペースとして活用できなくなるという。また、食事用のダイニングテーブルで子どもが勉強をするため、教材や消しゴムの消しカスでテーブルが散らかり、親が食事の準備ができずイライラするという例も紹介。せっかく宿題を始めた子どもも、食事のために中断されてガッカリ……そんなシーンに思い当たる子育て世代も多いのではないだろうか。

ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる P40

 自分や家族の過ごしやすさを優先して家具を配置すると、これらの問題は解決する。家族がゆとりを持って座れる大きめのソファを思い切って部屋の真ん中に置くことで、自分たちの居場所が家の中心にでき、結果的に部屋が広く感じる。いつも我慢してばかりのお母さんが、自分のための空間を確保できて幸福度が上がる。また、ダイニングテーブルとは別に小さなデスクスペースを作ることで、食事と、勉強や在宅仕事との切り替えができて心がスッキリ。テーブルの上も散らからないので、食事を作るお母さんや家族のストレスが減る。ソファやダイニングセットやベッドなどの「住み手のための家具」に注目して、心地よさを基準にインテリアを見直すと暮らしがぐっと良くなるということは、本書で紹介されている困り事を経験したことのある人にとっては納得感が高く、今すぐ実践したくなるはずだ。

ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる P89

ソファは部屋の真ん中に 買わない・捨てないで部屋は心地よくなる P89

 家具の配置方法以外にも、部屋がおしゃれに見える差し色の使い方や、お気に入りのものを輝かせる小物の置き方など、時間はかけたくないけれども、インテリアにこだわりたい人が使えるアイディアがいっぱいだ。嬉しいのは、本書のメソッドは小さな工夫から取り入れられること。ソファやテレビの位置を少しずらして真ん中にするなどは、少しの手間ながら、暮らしの大きな変化につながりそうだ。本書を読んだその日から、むしろ、読んでいる途中から、部屋と心を変えるための行動を起こしたくなるだろう。

文=川辺美希

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