SNSで200万人が絶賛した「材料4つまで」レシピ。シンプルで簡単に作れるアイデアおやつ100選【作ってみた】

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公開日:2024/4/10

常識やぶりのアイデアおやつ 「材料4つまで」の100レシピ
常識やぶりのアイデアおやつ 「材料4つまで」の100レシピ』(syun cooking/大和書房)

 お菓子作りをしてみたいけれど、材料や道具をそろえるのが大変そうで、ハードルが高い……そんなふうに感じている人にぜひ読んでほしいのが、『常識やぶりのアイデアおやつ 「材料4つまで」の100レシピ』(syun cooking/大和書房)だ。

 syun cookingさんは、お菓子作りを研究する中で見つけた「限りある材料でおいしく作れる方法」や「工程を省いて簡単に作るコツ」を動画で配信しており、SNSの総フォロワー数は200万人を超える。本書はそんな動画から生まれたレシピ本だ。

 お菓子作りのハードルが上がる理由として挙げられるのは、「必要な材料が多い」「道具を買いそろえなくてはならない」「工程が複雑で面倒」といったものだろう。

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 しかし、本書に掲載されている100レシピは、「材料4つまで」で作れるものばかり。「冷やすだけのレシピ」や「電子レンジでチンするだけのレシピ」もあり、子どもとお菓子作りを楽しみたい人にぴったりだ。空き容器や牛乳パック、あるいは百均の型や紙カップを使えば、道具にほとんどお金をかけずに済む。

 本書を構成する5つのチャプターは以下の通り。

  • ●CHAPTER1 冷やして(ゼリー、ムース、チーズケーキなど)
  • ●CHAPTER2 電子レンジで(ケーキ、ドーナツ、プリンなど)
  • ●CHAPTER3 フライパンで(ホットケーキ、フレンチトーストなど)
  • ●CHAPTER4 トースターで(バスクチーズケーキ、スイートポテトなど)
  • ●CHAPTER5 オーブンで(チーズケーキ、カステラパンケーキなど)

「材料4つまで」のお手軽おやつを作るには、コンビニエンスストアやスーパーで買えるクッキーやビスケット、アイスクリームやヨーグルトといった市販品を活用するのがコツだそうだ。クッキーはタルト生地にしたり、バニラアイスクリームはカスタードクリームの材料にしたりと、さまざまな使い方ができる。

 本書の「常識やぶりのアイデアおやつ」は、いわゆる正統派のお菓子レシピとは異なり、お菓子作り経験がある人にとっては「工作」や「遊び」のように見えるかもしれない。そのぶん、お菓子作りをほとんどしたことがない人でもハードルを感じることなくトライできるだろう。

常識やぶりのアイデアおやつ

「材料4つまで」のシンプルなレシピだから、思い立ったら家にあるものですぐ作れるのもいい。たとえば、本書に掲載されている「カステラパンケーキ」の材料は、ホットケーキミックス・卵・グラニュー糖だけ。オーブンで焼いている最中は甘く香ばしい香りが漂い、こんもりとふくらんだパンケーキを取り出すときにはお菓子作りの醍醐味を味わえる。

常識やぶりのアイデアおやつ

 余ったご飯と片栗粉で作る「みたらしだんご」は、ご飯をすりこ木でつぶして丸める工程も楽しかった。ゆでるところだけ大人がやれば、小さな子どもでも簡単に作れるだろう。

常識やぶりのアイデアおやつ

 本書の表紙の写真にも使われている「濃厚レアチーズケーキ」は、市販品の「牧場の朝」(ヨーグルト)・「キリ」(クリームチーズ)・「マリー」(クッキー)、粉ゼラチンで作る。ヨーグルトカップでそのまま冷やし固めるアイデアがおもしろい。

 実際に作って食べてみたところ、「これは濃厚レアチーズケーキか?」といわれると疑問が残るが、斬新なスイーツとして楽しめた。単にレアチーズケーキを食べたいだけならレアチーズケーキを買ってくるほうがよいと思うが、遊び感覚で、手軽にお菓子作りのワクワク感を楽しめるのが本書の魅力だと感じた。

 今度の休みは、『常識やぶりのアイデアおやつ 「材料4つまで」の100レシピ』の中から好みのお菓子を作ってみてはどうだろうか。親子で楽しめる簡単レシピも多いので、子どもの長期休暇中のアクティビティにもってこいだ。

文・調理・写真=ayan

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