昭和ネタと野球が大好き高校生探偵の愉快なミステリー

2013/6/14

コミック版放課後はミステリーとともに

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android 発売元 : 実業之日本社
ジャンル:コミック 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:若狭たけし 価格:540円

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『放課後はミステリーとともに』のコミカライズです。原作は、ドラマ化とか映画化されて超有名、『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉によるもの(ちなみに、本作もラジオドラマやテレビドラマになっています)。となると、本作はミステリーとしての仕掛けもちゃんとしていて、さらには登場人物の掛け合いも楽しいのだろうな、と期待が高まります。

逆に、すでに原作そのものがユーモアにあふれていて、さくさくと読めてしまうタイプなので、いったいどうやってコミカライズするのかな? と心配しつつ読ませていただきました。特に原作の第1話、「霧ヶ峰涼の屈辱」なんて、ミステリーとしての仕掛けそのものが絵にしてしまった瞬間に崩れるぞ? とかまあ、そんな具合です。

ミステリーなんであらすじの紹介は控えますが、私立鯉ヶ窪学園(高校)の探偵部副部長の霧ヶ峰が事件に巻き込まれたり、首を突っ込んだり、解決したり、間違った推理をしたり。という喜劇です。

原作は8話構成ですが、本作(コミック版)ではその中から5話、それぞれ5人の漫画家が描く方式でした。なんとなくアンソロジーっぽい作りですが、内容は原作にほぼ忠実で、話の筋も仕掛けも新しいものではないところが寂しい気もします。とはいえ、多いとはいえないページ数で、取りこぼしなく物語がまとめてあり好印象です。ちゃんと、霧ヶ峰がドタバタしています。野球してます。

欲を言えば、この『放課後はミステリーとともに』の魅力は、ミステリーとしての仕掛けもさることながら、半分は主人公、霧ヶ峰の空回りっぷりだと思うので、昭和ネタたっぷりで、野球への愛情あふれるオリジナル探偵物語を読んでみたいなぁ。


原作がミステリーなので、どうしても文字は多めになる

ちなみに、探偵部とはいうけれど、原作同様に他の部員の姿はない…

ちょっとコナンくんっぽい絵柄ですね

国分寺署(実在しない)の祖師谷警部。小田急線です

謎解き部分は文字多めですが、あの料理漫画ほどではないです