新聞社が倒産!? 米国の新聞社の変化をリアルに描く!

2013/11/15

アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:大治朋子 価格:702円

※最新の価格はストアでご確認ください。

毎朝、新聞を読んでいますか?
読んでいない人が増えたのではないでしょうか。確かに朝の東京の地下鉄でも、新聞を読んでいる人は減りました。変わりにスマホでソーシャルメディアを使ったり、新聞社のサイトから情報をとっているようです。今、ビジネスパーソンは会社へいって「今日の日経のあの記事読んだ?」とかは言われないのでしょうか? また、筆者が大学生に授業をしていて「新聞読んでる人」と聞いてみてもほとんど手があがらず、実家で新聞を購読している学生がいてもほとんど読んでいないようです。

就活時期には、日経を読み始める学生もいますが、日頃一般紙を読む習慣のない学生には、読みこなすことはなかなか難しいようです。このように新聞離れの進む中、新聞社は経営の視点から紙媒体からインターネットなどへ軸足を動かさないといけないのですが、広告モデルでのインターネットサイトはどこも上手くいかず、有料サイトでの事業モデルを模索しているところです。

米国では、新聞を取り巻く環境の変化は日本より激しく、リーマンショックの影響を受けて大手の新聞社のリストラや買収がおきました。新聞発行を辞めてオンライン専門のジャーナルになったり、ライバルの新聞社同志がコスト削減のため記事の共有化をしたりと、今までとは考えられないことがおきました。

その中で、意外に小規模の地方の新聞社が強かったり、地方紙連合が誕生したりしています。また設立間もない調査報道専門のNPOメディアが登場して、既存のメディアを圧倒するような特ダネを放ち、米国報道界の最高の栄誉であるピューリッツアー賞を受賞したりしています。このような新聞メディアの変化について、日本よりかなり先をいく米国の事情について、毎日新聞の敏腕記者が鋭く描いている本書。日本のメディアの将来について考えるにあたり、大変勉強になります。


リーマンショックは、米国新聞社の経営にも大きな影響を与えました

オンライン報道がジャーナリストの主戦場になっています

生き残りのために様々な施策が行われています

NPOメディアの存在感が大きくなっています