解剖学を通してみたヒト・社会の課題を養老先生が鋭く指摘!

小説・エッセイ

公開日:2011/10/25

ヒトの見方

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 筑摩書房
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:養老孟司 価格:702円

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本書は解剖学からみたヒトというものはどういうものか、そして解剖学を考えることによって、社会全般の問題点を指摘・解説しています。解剖学は学術的にいろいろなことを学ばなければならない専門性の高い学問ではありますが、それを教える教授や学ぶ学生の多くが専門バカになると指摘されています。

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Yoko-sanも大学で教えていますが、一般的に大学の先生は、1つの専門を掘り下げるのが仕事で、だれもやっていない分野を行うと業績になります。1つの分野は1人いればいいのです。よって、その専門はあとになればなるほど、よりニッチになり、だれにもわからないような狭い範囲を研究することになります。最近、産学連携など、より社会に役に立つかを目指していますが、大学の先生となかなか企業が上手くいかないのは、狭い範囲の専門の先生と、企業の差があまりにも大きいからでしょう。

また、最近の情報過多についても、解剖学を例にわかりやすく説明しています。専門性が高まると、当然、どこの出典だの引用だのが増え、何が新しいことなのが、言いたいことは何なのかわからなくなるほど、情報が増えています。新旧の情報の整理が必要だといっています。

解剖学をベースにヒトとは何なのかを説明する本書、理系の視点からのヒト学、社会学です。


解剖学から考えたヒトについて論じています

ヒトの見方に対してあくまで、医者や科学からのアプローチだということを強調しています

解剖学の基礎から考え方をレクチャーしています