大切にしたい会社の物語は、自分でも何かやろうと1歩踏み出せる1冊

2012/1/16

日本でいちばん大切にしたい会社

ハード : iPhone 発売元 : ASA Publishing Co.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:1,600円

※最新の価格はストアでご確認ください。

2008年に発売された「日本でいちばん大切にしたい会社」は累計発売部数50万部を越えるベストセラーです。2010年にシリーズ2、2011年の年末にはシリーズ3も発売されました。

今回ご紹介するのは大ヒットしたシリーズ1です。

第1部では「会社は誰のために」という題で、これまでに6000社を訪問してきた著者が、「企業経営とは“5人”に対する使命と責任を果たす活動だ」と説いています。

「社員とその家族を幸せにする」
「外注先、下請け企業の社員を幸せにする」
「顧客を幸せにする」
「地域社会を幸せにし、活性化させる」
「自然に生まれる株主の幸せ」

この5人への使命と責任を果たすのが企業経営なのだと。
そして、この5人は順番がとても大事なんです。「お客様が一番じゃないの?」と、私も一瞬思いましたが、社員が幸せでなければ、お客様へ笑顔でサービスを提供したり、喜ばれる商品を作るなんてことはできないということなのです。最後の株主の幸せは、最初の4つができれば自然発生するのだとも説いています。

でも、実際は逆に考えている経営者も多く、まずは株主の幸せだったり、幸せにすること=売上が上がることと考えていたり…。結果、売上が上がらないのは不況のせい、大企業や大型店のせいなどと他社へ責任を押し付けていては、いい会社にはなれませんよね。

2部では「日本でいちばん大切にしたい会社たち」として、50年以上前から障がい者を雇用し、現在では社員の7割が障がい者というチョークメーカーの「日本理化学工業」、48年間増収増益の寒天メーカーの「伊那食品工業」、義肢装具を作る「中村ブレイス」、北海道帯広の菓子メーカー「柳月」、シャッター商店街の中にある人気店果物店「杉山フルーツ」の5社が紹介されています。

どの会社も経営者が信念を持って経営に取り組んでいます。
日本では現在障がい者の法定雇用率を達成することが義務付けられています。身体障害者は1976年、知的障害者は1987年に定められましたが、「日本理化学工業」では50年以上も前から正社員として障がい者を雇用しているのです。

著者は記しています。
障害者の法定雇用が達成できない企業は納付金を徴収されますが、47都道府県で達成企業はわずか42%。最高の大分県でも55.6%、最低の東京都はわずか27%。多くの企業が、障がい者を雇うより納付金を収める方を選んでいるということです。多くの企業が「納付金のほうがはるかに安上がりだ」と思っているからこういう数字になるのでしょう。そして、社員50名の小さな会社でできることがそうして大手企業にできないのでしょうか? と問いかけています。

他に紹介されている企業でも一時の流行に流されず、増産を断ってまでも社員を守ったり、地域に根ざして、その地域を活性化させて社員や地域を幸せにする本当に素晴らしい会社が紹介されています。経営者でなくても是非読んで欲しい1冊です。何のために働くのか? 働く喜びを自分なりに考え、今の仕事で見いだせる1冊だと思います。

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