整形したけど……周囲にはバレバレだった!『私は整形美人』『外見至上主義』…美醜がテーマの変身漫画がおもしろい!

アニメ・マンガ

2017/10/14

XOY公式サイトより

 朝目が覚めたら、超絶イケメンor美女になっていたらいいのにな~……とは、誰もが一度は考える妄想(のハズ)。従って読者のニーズも半永久的にあるようで、“美醜”や“変身願望”をテーマにした漫画は、山のようにあります。ただ、普通に変身するだけのストーリーなら、正直お腹いっぱいという感じですよね。もう一つ、二つくらい新しい何かがほしい! そんな衝撃作を待ち望んでいる人にオススメなのが、Web漫画『外見至上主義』。韓国発の漫画で、漫画アプリ『XOY』で配信されている作品です。

あらすじはざっくりこんな感じです。

【主人公・蛍介は、内気な性格のいじめられっ子。おまけに外見に大きなコンプレックスを抱えています。しかし、ある朝目が覚めると、蛍介は完全無欠のイケメンに変身していて……!?】

 まぁ、ここまでは普通の変身ファンタジーですよね。しかし、蛍介の変身には、あるルールが課せられています。それは、イケメンに変身している間、元の姿の蛍介は寝ているだけなのです。つまり、長時間イケメンでいると、元の体は寝過ぎているため脱水状態になったり、トイレに行けないため膀胱炎直前になったりします。

 逆もまた然りで、蛍介が元の姿で長時間起きていると、今度はイケメン蛍介が体調不良に陥ります。おまけに、第三者に寝ているところを起こされた場合、今まで動き回っていたほうが、急に眠ってしまうので、それに伴うトラブルが次々に発生するのです。

 まさに、ファンタジーとアナログのハイブリッドな設定。イケメンに変身したことで周囲からの評価も180度変わり、蛍介の生き方や考え方も次第に変化しくのですが、その過程がまたよく練られています。いじめられっ子だったときには見えていなかった友達や家族の感情が、イケメンになったことで理解できるように。そこで、蛍介が取った行動とは……!? 

 また、サブキャラクターたちがものすごく魅力的というのもこの作品の特徴のひとつ! 読み進めているうちに、推しメンができること間違いなしです。

■美人になったのは正解? 整形がバレバレの主人公!

 同じく『XOY』で配信中の『私は整形美人』も、変身系漫画です。ルックスが悪いことを理由に、辛い失恋を繰り返してきた主人公の美玲は、一念発起して顔面をフルカスタマイズ。念願の美女へと変貌を遂げます。

 「整形して美人になって、人生が変わった」という話なら、ありがちですが、この作品にはもう一つ要素が加わっています。というのは、美女になったはいいけど、いかにも「整形してます!」風な不自然な顔面になってしまった……という設定です。

 整形をしすぎて、不自然な顔面になるというのは現実世界ではよくあることですが、それを如実に描いたのがこの作品です。しかも、作中に登場する人物のほとんどが、美玲が“整形美人”だということに気づいています。さらに美玲自身、周囲に整形がバレていることに気づいています。「整形を言うべきか言わざるべきか」「どういうスタンスの美人でいればいいのか」という、両者の探り合いが面白いのです。

 そして、容姿のコンプレックスに悩む美玲の前に現れたのが、超絶イケメンの慧。生まれつきルックスに恵まれた慧は、美玲のコンプレックスが理解できません。そんな2人の縮まりそうで縮まらない距離感にもヤキモキ。

 美玲のみならず、登場人物それぞれの外見コンプレックスや、人間関係での立ち位置の悩みなどが、リアルに描かれています。ライバルとして登場する穂波の、絶妙なウザさも、またやみつきになります。

■ルックスが良すぎて日常に悩む男前家族の物語

 上記2作品は、ルックスが良くなったことで人生が変わっていくというストーリーですが、逆にルックスが良すぎるあまり、日常生活に支障をきたすという作品も。その名も、『イケメンすぎて~悩める男の日常~』。

 主人公の音駒江阿恋(おとこまえあれん)は、生まれつきのイケメン。街を歩けば、女性たちが皆振り返り、勝手にときめきます。阿恋の汗を浴びた相手も、イケメンになるという特殊体質まで持ち合わせています。あるときは、危篤状態の女性患者の元に駆けつけ、黄泉のフチから連れ戻したりもできるスーパー有能です(男前すぎて女性の症状が回復するから)。

 完全にギャグ漫画ですが、アホな男前たちの日常に癒されます。小難しいことを考えたくないときに、オススメの作品です。

 変身したい、ルックスをどうにかしたい……。そんな思いを抱える人は、ぜひ読んでみてください。「外見が良いって、こういうことなのか」と感じるはずですから。

文=中村未来(清談社)