どんなに忙しい日でも、疲れて帰ったときでも「一汁一菜」レシピなら大丈夫!【作ってみた】

食・料理

2017/11/17

『一汁一菜 日々ごはん』(大庭英子/主婦の友社)

 夕食の献立を考えるにあたり、主菜の他に、副菜2品、汁もの1品…というように、少しでも多くの品数があった方が見栄え的にも栄養価的にも良いと思いますよね。でも、実際に作るのはなかなか大変。そんな中、忙しい現代人にぴったりな、汁とおかずが一つずつの「一汁一菜」という食事スタイルが注目されています。

『一汁一菜 日々ごはん』(大庭英子/主婦の友社)では、(1)汁は主役の1つで、“具たっぷり”に(2)調理・味付けはシンプルに(3)季節ならではのおいしさを味わう(4)様々なジャンルの料理スタイルを取り入れる(5)食事の時間と空間を楽しむというルールのもと、ピンチの日の一汁一菜など、様々な場面に合ったレシピが紹介されていて、これだけで十分満足感が得られるものばかりです。そこで、今回はこの中から季節の味を楽しむレシピと、ピンチの日のお助けレシピの2献立を実際に作ってみました。

■冬に美味しい野菜を使って体の中からポカポカ「ほうれんそうと豚肉のオイスターソースいため&おろしれんこんとえびの汁」(P.58)


「ほうれんそうと豚肉のオイスターソースいため」
 サラダ油を熱したフライパンにほうれん草と水を入れ、ふたをして蒸しいためます。続いて、フライパンに豚肉、赤とうがらし、ねぎを入れていため合わせ、酒、オイスターソース、こしょうを加えたら、最後に先ほどのほうれん草を戻し入れ、いため合わせれば完成です。

「おろしれんこんとえびの汁」
 鍋にだしを入れ、煮立ったら酒、塩、えびを加えてひと煮します。ここに、すりおろしたれんこんを加えて煮て、とろみがついたら貝割れ菜を散らして完成です。

 1つ目は、今の寒い時期に美味しい冬の野菜、ほうれん草とれんこんを使った一汁一菜レシピです。おかずは、ほうれん草の甘みを活かすため、シンプルだけれどこっくりした味付けに。そうすることで、お肉にもしっかり味がつき、さらにボリューム感UP。また、とうがらしのピリ辛もあり、一口食べるとご飯が欲しくなる一皿でした。

 汁にはすりおろしれんこんを使ったのですが、とろみのある汁を食べると体の中にゆっくり入っていくのが分かり、気がついたら体中ポカポカになっていました。優しい味わいで、少しパンチが利いたおかずとぴったりの組み合わせ。色も温かみがあり、目からも癒される一品です。

■あるものだけで作ったとは思えない「残り野菜のポタージュ&いり卵とひじきのベーコンいため」(P.88)


「残り野菜のポタージュ」
 鍋にバターをとかして、玉ねぎがしんなりするまでいためます。ここに、かぼちゃ、にんじん、しめじ、キャベツを加えていため合わせ、水を入れてふたをしたら15分ほど煮ます。これをフードプロセッサーなどに移し、少量の牛乳を加えてピュレ状にします。再び鍋に戻し、牛乳を加えて混ぜながら温め、最後に生クリームを流し入れれば完成です。

「いり卵とひじきのベーコンいため」
 サラダ油を熱したフライパンでいり卵を作ります。続いて、フライパンでベーコンをいため、水でもどしたひじきを加えてさらにいためます。最後に、酒、しょうゆ、塩、こしょう、先ほどのいり卵を入れてさっといため合わせれば完成です。

 2つ目は、忙しくて買い物に行けない日でも、冷蔵庫に残っている半端野菜などを集めれば立派な一汁一菜が作れることを証明してくれるレシピです。おかずについては、困った時の“乾物”で、これを常備品である卵とベーコンといためるだけで、ご飯に合う、栄養価の高い一品が出来上がりました。シンプルな味付けですが、ベーコンのコクをひじきが吸収し、想像以上にしっかりした味で、子供も喜んで食べていました。

 汁については、本当に冷蔵庫に残っていた野菜ばかりを集めたので、こんなあり合わせで美味しいスープができるのかと不安に思っていました。でも、出来たものを飲んでみると、あり合わせとは思えないほど甘くて美味しく、最初からこの味にするために材料を選んだのでは?と思えるほど極上なスープでした。こちらもとろみがあって、冬に嬉しい一皿です。ちなみに、このおかずと汁は和と洋の組み合わせで、一見合わなそうな気がしますが、汁の上品な甘さがおかずの素朴さを引き立てて、意外にもしっくりくる組み合わせでした。

★“一汁一菜”ならなんとか頑張れそう

 忙しい人だけでなく、料理が苦手な人にとっては、作ることもそうですが、献立を考えることも億劫だったりします。でも、今回のように、季節の野菜を使えばいいだけ、家にあるもので作ればいいだけ…と、身構える要素を取っ払ってくれると、これなら料理が苦手でもなんとか作れそうという気持ちにさせてくれます。まずは、料理が楽しい、自分で作るってやっぱり美味しいと実感するためにも、一汁一菜から頑張ってみませんか?

文=JUNKO