入試直前1カ月で成績が急激に伸びる子の秘密。受験生ママが知っておくべき「三島塾」の絶対合格レシピ

出産・子育て

公開日:2017/12/4


■模擬試験の結果に一喜一憂しないで。その成績は「過去の話」

 北風が吹き冬も本番、入試目前の時期がやってきた。
 この時期は模擬試験の結果も出そろい、親子ともにその結果を見て喜んだり、不安になったりするものだ。しかし、「その結果は1カ月、2カ月前の学力にすぎません。大事なことは、これから1カ月でどこまで成績を伸ばせるかです」と話すのは、北九州と東京で開校している学習塾「三島塾」を経営する三島学氏だ。偏差値10~20アップは当たり前、難関大学やトップ高校に次々合格者を出していることで知られている。

 その三島氏は、「入試直前こそ、糖質を減らした食事を子どもに食べさせてほしい」と力説する。三島塾では、糖質を極力減らした「三島塾レシピ」で補食を提供し、家族への食事指導もおこなっている。塾生に人気の合格レシピを紹介した本『糖質制限で子どもが変わる!三島塾レシピ』(主婦の友社)が大人気だ。


 しかし、なぜ子どもに糖質制限なのだろう? 三島氏はこう解説する。
「糖質をとると血糖値が急に上がり、一時的に気分がハイになりますが、2~3時間たつと血糖値が急激に低下するので、気持ちが落ち込んだり眠くなったりするんです。この血糖値の乱高下は、子どもの学習意欲や集中力に悪影響を与えます」

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 とはいえ、子どもたちは成長期だ。糖質を減らしても、エネルギーや必要な栄養素を減らしてはいけない。そこでメインとなるのが肉や魚などのたんぱく質だ。これらをたっぷりとり、ビタミンやミネラル、食物繊維を、野菜や海そう・豆製品でおぎなう。
「免疫力も上がり、風邪をひきにくくもなります。何より血糖値を安定させ、頭がクリアな状態を保つことが、入試直前に何より重要なことです」(三島氏)

■塾生に大人気のレシピ「タンドリーチキン」

 30分ほどたれにつけて焼くだけの、塾生も大好きなレシピを紹介しよう。お財布にもやさしく家庭でもすぐ実践できそうだ。


材料 (2人分)
鶏もも肉・・・2枚(600g)
塩・・・6g(小さじ1強)
こしょう・・・少々
プレーンヨーグルト(無糖)・・・100g
カレー粉・・・大さじ1/2~1
⚫つけ合わせ
好みのサラダ用野菜・・・適量

作り方
(1)鶏肉は1枚を5等分に切り、塩、こしょうを振ってもみ込む。
(2)ボウルにヨーグルトとカレー粉を入れてまぜ、鶏肉を入れてもみ、30分ほどつける。
(3)天板にクッキングシートを敷き、2を汁けをきってならべる。180度に予熱したオーブンに入れて15分ほど焼く。
※フライパンで作る場合は、熱したフライパンに油を引き、汁けを切った2の鶏肉を並べ、ふたをして弱火で焼き、火が通ったら強火で皮目に焼き色をつける。

■ママもパパも低糖質食、栄養しっかりで、受験を乗り切ろう

 三島塾レシピの魅力は、何よりもおいしいことだ。子どもだけでなく、家族の夕食にもぜひ役立ててほしいと三島氏は話す。
「このような食事を家族で続けると、親もわが子の行動に対してイライラしなくなります。家庭の空気が非常によくなるのです。受験直前はただでさえ不安なもの。そういうときこそ、お母さんやお父さんが穏やかな空気を作り出すことが必要なのです」

 急に糖質を減らすのが難しい場合には、まずはジュースとお菓子をやめることから始めてほしい。その代わり、おやつを「のりをまいたバター」「ミックスナッツ」「生クリームをいれたコーヒー」などに変えることをお勧めしている。


「まずは試してみてください。確実に子どもの学習態度が変わり、そして子どもに対する親の姿勢も変わります。受験当日まで子どもの力が伸びることを信じて、おいしい食事で支えてあげてください」(三島氏)