魔王を封印した聖剣が人間の女の子に転生! 再会した勇者は、変態属性のあるイケメンに…!? 注目のシリーズ待望の最新刊が登場!『聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。』

文芸・カルチャー

2017/12/15

聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。』(富樫聖夜/KADOKAWA)

 かつて勇者と共に戦い、魔王を封印した聖剣が人間の女の子に転生した。十数年の時を経て再会した勇者は、カッコ良くて強いのに、無機物(聖剣)への愛が強すぎて、変態属性のあるイケメンになっていた……。
 もはや設定だけでワクワクする『聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。』(富樫聖夜/KADOKAWA)。
 重版も果たした人気作の待望の2巻が12月15日(金)に電子書籍配信された。

 聖剣エクセルティーアの生まれ変わりの少女・ルティアは、ギルドで働く普通の女の子。ある時、かつての持ち主「水の勇者」アシュアルド(アルド)が彼女の住む街へやって来る。

 アルドは、数えるほどしかいないギルドのS級冒険者であり、誰もが見惚れる端整な容姿を持つ強くてカッコイイ完全無欠の男性……かと思いきや、魔王との戦いで折れ、今は聖剣としての役目を終えたエクセルティーアを溺愛し、お風呂も寝るのも一緒。片時も離さないという、聖剣愛が重すぎる男性になっていた。

 ルティアは自分がエクセルティーアの転生した姿だと隠したまま、「魔王復活の鍵を握る」という自身の「予言」と決着をつけるため、世界を脅かす「魔属」との戦いに身を投じていく。だが、ついに正体がバレてしまう(ハラハラドキドキの1巻を読んでください)。

 アルドは元聖剣としてルティアを「家族」のように大切にするが、一番大事にしているのは無機物の聖剣エクセルティーア。
ルティアはアルドのような見た目文句なしの男性に、まるで恋人のように扱われ、「平凡な女の子」として淡いトキメキを覚えてしまう。しかしそれも、自分が元聖剣だから。
 昔の自分を大切にしてくれるのは嬉しいけれど、聖剣である前に、普通の女の子であるルティアは複雑な気分。アルドは、彼女の乙女心には全く気づいていない。変わらず聖剣を愛し、その転生であるルティアにも親愛を注ぐ。

 そんな二人の胸キュンと歯がゆさが入り混じった関係性は、ついに2巻で大進展する。なんと、アルドが男装の麗人である女傭兵ティファとルティアの仲に嫉妬(?)するのだ。アルドはルティアを慕う気持ちが、「元聖剣だから」というだけではないことに気づいて……?(詳しくは本編をご覧くださいませ)。

 さらに、物語も大きく動き出す。
 勇者として魔王を封印したアルドだったが、その魔王の正体が実は○○であったり、1巻の最後で登場したインパクト抜群のキャラクターもとい、女装の男性もとい、心は女と言い張る「緑の勇者」の正体が分かったり、様々な事実が発覚する。

 元勇者の偏愛に悩まされつつ、ルティアは伝説的な存在である「聖座の大神官」との対面を果たすため、再びアルドとかつての魔王討伐のパーティだった剣士のディルナー、魔術師のジェロイス、緑の勇者と共に旅に出るが、それは新たな波乱の始まりに過ぎなかった……。

 新キャラも続々登場し、本格的に冒険譚が紡がれ出す第2巻。
「魔王」打倒は!? ルティアとアシュアルドの関係は!? 乞うご期待!

文=雨野裾