“作り込まない作りおき”で毎日のごはん作りをもっとラクに!

食・料理

2018/3/20

img01
『作り込まない作りおき』
(ワタナベマキ/KADOKAWA)

 ワタナベマキの作りおき本『作り込まない作りおき』(KADOKAWA)が話題だ。
 本書は4年前に出版されたワタナベの著書「おかずの素」の改訂版でワタナベの最近の作りおきレシピを追加したもの。サイズもA5からB5サイズに大きくし、読みやすく工夫されている。

 ワタナベの提案する『作り込まない作りおき』は、普段忙しいワタナベが実生活で子供や夫にさっとおいしい料理を作って出したいという気持ちから考案したものだそうだ。
「作り込まないというのは、料理に使うパーツをあらかじめ作るところで止めておく、という提案です。キャベツだったら食べやすく切って、塩もみしておく。根菜は数種類をさっと塩煮にしておく。鶏肉は味噌で漬けておく。そういった完成させてないおかずの素が冷蔵庫にあると、途中までの作業が終わっているので、帰ったらすぐ1品作れる。また、塩や酢などを加えているので、保存がききます。野菜などは、冷蔵庫に入れっぱなしにするより、鮮度が長持ちし、省スペースになる」(ワタナベ)。

img01

 そうした工夫の影には、普段から忙しく暮らす、ワタナベの暮らしがある。夫に食べ盛りの小学生の息子と、3人家族。テレビや雑誌、書籍の撮影と、日々忙しいワタナベだが、家族にはできるだけ手作りのものを食べさせたいという思いがあるそうだ。
「確かに仕事との両立は大変です。でも、夕飯の準備をしているときに、買ってきた野菜を切って、塩もみしておく。肉は味を漬けておく。これを翌日、翌々日の夕飯に回すと、時間貯金になるんです。ついででやるから、疲れないし無理がない。そのくらいの軽い気持ちでできるのが、今回の作りおきです」(ワタナベ)。

 写真のにらソースは、にらを適当に切って保存容器に入れ、煮立てた調味液を回しかけたもの。
 にらは半生の状態だが、調味液に酢やしょうゆなど長持ちさせる調味料が入っているため、おいしさが続く。これを中華麺と混ぜれば、あっというまに「にらのあえ麺」ができ上がる。
「このにらだれは、具だくさんの調味料という位置づけです。焼いた肉にかけてもおいしいし、魚と一緒に蒸してもいい。にらって半分余ったりしませんか? そういうときに作るといいんです」

img01

img01

 作りおきをテーマにした料理本は、一時ブームになり大量に出版された。それでも今回出版したのはなぜだろうか。
「今回、4年前の改訂版ということで、レシピを見直しました。でも作らなくなっている作りおきはゼロでした。私の暮らしに根付いていて、普段から、これらの作りおきに助けられてる。料理が苦手だという人がいますが、この本に載っている作りおきは本当に簡単です。これらのパーツを作っておくことで、あとは炒めたり、混ぜたり、さっと煮たり。作り込まないことで、あとの作業がラクになる。試していただくことで、料理って実は簡単!って思ってくださる方が増えるといいなあと思っています」(ワタナベ)

ワタナベマキ
料理研究家。デザイナー時代に友人や知人のために作ったまかないやお弁当が評判を呼び、ケータリングサービスを始め、料理の道へ。現在テレビや、雑誌、書籍などで、作りやすくバランスのよいレシピを提案している。小学生の息子の母としての顔も。主な著書に『毎日、こまめに、少しずつ。 ためないキッチンと暮らし』『ニューマリネブック』(ともにKADOKAWA)がある。