ザワザワとした言葉がドライブ感をともなっていまわしい物語をイメージ豊に立ち上げる

小説・エッセイ

2012/3/5

「共喰い」である。 なにが共喰いするのか。 蜘蛛が蠅を喰っても共喰いにならない。 蜘蛛が蜘蛛を喰うに匹敵するアクションは本作の、非常に登場人物と登場動物が少ないシチュエーションの中では、ほとんど知性の上澄みすら使う必要がないほど明らかな問題で、それは父と子である。 別にいえばこれは、言葉のダイナミズムに満ちた「父殺し... 続きを読む