お弁当箱ごと冷凍?! 人気デリスタグラマーMAYAさん考案! お弁当づくりを楽にする驚きの方法

食・料理

2018/4/24

『まるごと冷凍弁当』(MAYA/宝島社)

「大切な人に、毎朝お弁当を届けてあげられたら」と思っても、なかなかそうはいかないのが現実。しかし単身赴任や学生の1人暮らし、卒業して上京など、離れて暮らす相手の食生活はやはり気になるものだ。この溝を埋める方法はないのか……。

 そう考えた結果、“お弁当を丸ごと冷凍して送る”という驚きの方法を取ったのが、この『まるごと冷凍弁当』(MAYA/宝島社)の著者・MAYAさんだ。MAYAさんは、旦那さんが単身赴任をすることになったのがきっかけで「冷凍弁当」を始めたそう。冷凍保存していたおかずをお弁当箱に詰め直すのではなく、お弁当箱に詰めて冷凍し、解凍するだけで食べられる状態にしておく。これをまとめてクール便で送るのだという。

 筆者は送らなければならない相手がいるわけではないが、お弁当として作って冷凍しておけば、自分のお弁当としても、時間がないときの家ごはんとしても重宝しそうだ。しかし本当に美味しい状態で食べられるのか……。気になったので、作っていったん冷凍し、解凍して食べてみた。

■「かじきバーグ弁当」(P.32~P.34)

 1つめは、ごはんとおかずを一緒に冷凍する「かじきバーグ弁当」。ミンチにしたかじきまぐろと玉ねぎのみじん切り、牛乳、塩、マヨネーズ、パン粉を混ぜて成形し、薄く小麦粉をまぶして焼く。そこにみりん、醤油、砂糖、酒を加えてとろみがつけば、メインは完成。ほうれん草、ハム、チーズをたっぷり入れた卵焼き、里芋を潰し、炒めた玉ねぎとベーコンと混ぜたマッシュを作れば、あとはごはんと一緒に詰めるだけ。

 ごはんとおかずを一緒に入れる場合は、詰めるもの全てをきちんと冷ましてから、厚みが均等になるように入れるのがコツなんだとか。冷まさずに入れると食中毒の原因になりかねないので注意が必要。

 卵焼きとハンバーグは、マヨネーズを使用していることで食感がキープされ、解凍してもパサパサすることなく食べられる。里芋もねっとりとした美味しさはそのまま。冷凍して食感が悪くなる、という問題は、工夫次第で防げることが分かった。

■「肉じゃがコロッケ弁当」(P.74~P.76)

 2つめは、ごはんを別にする「肉じゃがコロッケ弁当」。じゃがいも多めで作った肉じゃがの汁気を飛ばしてマッシュし、成形して小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて揚げる。これがメイン。あとはちりめんじゃことピーマンをごま油で炒めて昆布茶で味付けしたもの、れんこんと明太子を炒め、バターと醤油で味付けしたものを作れば完成。

 ごはんはたくあんとじゃこ、塩昆布と梅のおにぎりにしてみた。どちらも本書内に作り方が掲載されている。ごはんとおかずを分ける場合は、ごはんは熱いうちに、おかずは冷ましてから冷凍するのがコツ。ごはんは蒸気ごと閉じ込めることで、解凍してもふっくら炊きたてのように仕上がるそうだ。

 また、じゃがいもはそのまま冷凍するとスカスカになってしまうが、マッシュしてコロッケにすると美味しいまま冷凍できる。どれも素材が持つ食感、風味がきちんと残っていて、味気なさなんてまったく感じないクオリティだった。

■「和風きのこパスタ」(P.94~P.95)

 3つめは、麺類の例として「和風きのこパスタ」。まずパスタを茹でておき、好みのきのこ類、ツナ缶を炒め、めんつゆ、バター、パスタのゆで汁で味付けしたものと合わせる。あとは汁気がなくなるまで炒めて塩胡椒で味付けし、冷ましてから容器に入れてねぎを散らせば完成。

 パスタは冷凍すると固くなりそうなイメージがあったが、意外とまったくそんなことはなく、茹でたてとほとんど変わらない状態に戻すことができた。これなら茹ですぎて余ってしまっても安心。バターと醤油の組み合わせは定番だが、いろいろな食材と相性が良いので、冷蔵庫にあるものでアレンジできそうなのもありがたい。

 どのお弁当も冷凍することを考えて食材が選んであり、マヨネーズや油分を加えるなどの工夫が凝らされている。また、お弁当箱の選び方や美味しく冷凍するコツも書かれているので、誰でも失敗なく作ることができそう。筆者も忙しいとつい外食したり適当な食事で済ませてしまったりするので、この『まるごと冷凍弁当』を活用し、健康的な食生活を心掛けたい。

調理・文=月乃雫