「時間がない」はウソ!? メンタリストDaiGoが教える“超”時間術

暮らし

2018/5/10

『週40時間の自由をつくる 超時間術』(メンタリストDaiGo/実務教育出版)

「時間がない」というのは多くの人に共通する悩みではないだろうか。いつもやるべきことが中途半端になってしまい、ToDoリストも消化不良。そんなモンモンとした気持ちを抱えている人に一度手にとってほしいのは『週40時間の自由をつくる 超時間術』(メンタリストDaiGo/実務教育出版)だ。

 従来の時間術は、ToDoリストの作成や優先順位付けの大切さを説くものが一般的だ。本書は、そうした時間術の本とは一線を画している。時間を管理するための方法論ではなく、「時間が足りない理由は何か?」というアプローチから始まっているのだ。

 冒頭に述べたように「時間がない」というのは私たち現代人に共通する感覚だ。しかし、著者は日本人の労働時間は年々減り続けており、物理的な時間がないというのはウソだという。なぜなら、とある研究で3分の2のビジネスマンが1日のうち1時間を、SNSやネットサーフィンなどの仕事と関係ない作業に費やしていることが分かっているからだ。

 やるべきことが多いというのも、著者は自らが招いていると一刀両断。やるべきことが多いのは、そもそもすべきことの正しい選択ができていない証拠だから。耳が痛いと感じる人も多いと思う。

 本書の結論は、時間不足は「錯覚」であるということ。時間が足りないという焦りは、脳の機能を低下させ悪循環を引き起こしている。それを解決するには「時間をコントロールできている」という感覚を持てるようになることが先決だ。この本では脳に正しい時間感覚を認識させるための7つの方法と、ストレス対策、8週間のプログラムなどが紹介されている。

 個人的に取り入れたいと思ったのは「タスクシフト」「親切」「自然」の3つの方法。マルチタスクをこなせる人は、優秀な人だという認識を持っている人が多いと思われるが、本書を読むと一定の時間で作業を切り替えた方が生産性の向上に役立つことが分かる。親切や自然など、従来の時間術では触れられていなかった視点も興味深い。それぞれの詳細は本書に譲るが、どれもさまざまな研究を引用しながら持論の根拠が提示されていることに驚きを感じる人も多いと思われる。これまでの時間術では十分な効果が感じられなかった人や目先の異なる時間術を知りたい人には適切な一冊といえるのではないだろうか。

文=いづつえり