どんな理不尽もご褒美! パワハラ上司が美少女に見えるメガネがあったら…

マンガ

更新日:2018/9/25

『パワハラ美少女カンパニー』(広間月下/集英社)

 近年、世の中のパワハラに対する風当たりは強くなっている。だが、企業やスポーツの世界においては、まだまだ根絶するには時間がかかりそうだ。この記事を読んでいる人たちの中にも、人格否定や暴力とまではいかずとも、職場でイヤ~な上司に悩まされている人はいるだろう。そんなストレスを抱える社会人にぜひ読んでもらいたいのが、本作『パワハラ美少女カンパニー』(広間月下/集英社)だ。

 主人公の小山内は、毎日のように部長のパワハラに悩まされている会社員。社内で部長に捕まってしまうと「バッカヤロー」「よくこんな仕事で給料もらえるなあ!」と罵倒や人格否定が飛んでくる。だが、小山内にはネットで購入した秘密兵器「VR進化形メガネ」がある。これは、かけると“オッサンが美少女に見える”というすぐれもので、嫌いな上司の顔が美少女に変貌するのだ…!

 パワハラ上司が美少女に変わると、何が起きるのか。それは、これまで主人公を苦しめてきた暴言が、そのまますべて“ご褒美”に変わるのである。何を言ってるんだと思われるかもしれない。だが、きれいな女性がこちらを見下しながら、勝ち誇ったような笑みで「クズ」と罵ってくるのだ。これは、ご褒美以外の何ものでもない。小山内も、美少女化した上司から罵倒されることに快感を覚え初め、職場でのストレスが減るようになる。それだけでなく、次第に大きな仕事も任されるようになり…?

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 この「VR進化形メガネ」、顔だけではなく身体も美少女化するため、普通は面倒な上司との付き合いも、たちまち楽しい時間に変わる。業務後に上司と飲みに行けば、酔った美少女を介抱することになるし、サウナでの“裸の付き合い”は、いつのぼせてもおかしくない魅惑の時間になる。

 残念ながら「VR進化形メガネ」はまだ市販されていないが、技術的にはそう遠くない未来に実現できそうな気がする。それまでは、本作を参考にして、上司を脳内で美少女化して仕事をする…というのはどうだろうか(笑)。

文=中川 凌