「お下品だけどピュア」! 『ヤリ部』アニメはやっぱりすごかった……!

アニメ・マンガ

2018/10/16

『ヤリチン☆ビッチ部』(おげれつたなか/幻冬舎)

 まさかのアニメ化に、全国に衝撃を与えた話題作『ヤリチン☆ビッチ部』(おげれつたなか/幻冬舎)。第3巻限定版に同梱されていたアニメDVD、ついに観ました。

『ヤリ部』のことを知らない方のために、ざっくり内容を説明しますと、本作はおげれつたなか先生の「ビッチとヤリチンが描きたかった」という情熱からサイト上に公開されていた作品。

 山奥の全寮制男子校で、「セックスすること」が目的の部活「ヤリチンビッチ部」に間違って入ってしまった、ごく平凡な男子高校生の遠野と、ヤリ部に在籍する一癖も二癖もあるキャラクターたちのドタバタな日常を描いた「お下品だけどピュア」という異色のコメディ学園BLマンガです。

 さて、問題のアニメ。

 映像にはできないシーンがいっぱいあるけど、どうなってるの? 原作にどれくらい忠実な内容なの? 作画は大丈夫? 主題歌まであるの? などなど……鑑賞前は、様々な不安と期待が入り混じっていましたが、一言で感想を言うならば、「もちろん、続きはあるんだよね?」でしょうか。

 いや、スゴイ、期待以上でした!! 面白かったです!!!

 BLマンガのアニメ化は中々微妙なものもある中(すみません、完全なる個人の見解です)、原作に忠実な作画、忠実な内容であり、さらにマンガでは表現できない動きや声優さんの繊細な演技など、見どころがいっぱいでした。

 個人的に、「アニメならでは」で、一番よかったのはキャラクターたちの照れた表情かなと。おげれつ先生の作品には、表情豊かなキャラたちが笑ったり泣いたり、怒ったり、恥ずかしがったりと、色々な場面で顔を赤らめているシーンがあるのですが、アニメだとその「顔の紅潮感」がすごく印象的で……。遠野と矢口くんが自己紹介しているシーンとか、百合くんを前に緊張しているジミーとか、あぁ、可愛い……。もうみんな全員可愛い。

 また「頭のネジがほとんど外れている」という設定の2年生百合くん。マンガでは、ほとんどマトモな言葉を発しないので、感情が掴みきれないセリフもあったのですが、アニメになり声がついて、より百合くんの深い感情が伝わってきた気がしました。

 しかも始まって16分後くらいのシーンで流れてるBGMって、主題歌「Touch you」の編曲バージョンですよね……? とか、気づきまして。こういう細かい部分まで凝られているのが、すごい気合が入ってる、いいアニメだな~と!(……語り出したら止まらなくなったオタクみたいになってきたので、そろそろ自重します)。

 一応、アニメ1話の最後には「続く」とあるし、続きも出るんですよね? というか、出してください、待ってます……。ちなみに、まだ観ていない方が一番気になっているであろうアダルトシーンですが、私的には「そういう感じか……!(笑)」という表現方法でした。こちらは自分の目で観て、確かめてください(笑)。

 マンガ最新3巻では、いよいよ遠野と加島くんの恋が本格始動したり、百合くんとジミーがついに一線を越えたりと読みどころ満載です。「お下品だがピュア」な本作、読んでないのはもったいないぞ!

文=雨野裾