私をイライラさせる上司・家族・友人がいなくなる?そのキーワードは“私”にあり!?

暮らし

2019/1/21

『「私を怒らせる人」がいなくなる本』(園田雅代/青春出版社)

 「馬鹿にされる」
 「雑な扱いを受ける」
 「聞いていた話とちがう」
 「隣の人がうるさくて映画に集中できない」

 以上の状況、アナタはどのように行動するだろう? 何も言えずに泣き寝入りするだろうか。それとも、「ふざけるな!」と怒鳴り散らすだろうか?

 私は少なくとも前者だ。心の中で「相手は子ども以下、自分は大人。我慢するのが大人として当然」と考えて、ふつふつと沸き上がる怒りを鎮める。そして、帰りにビールを1杯ひっかけ、家に帰ってベッドに入って忘れてしまう。このようにイヤなことがあっても我慢してしまっている人は多いのではないだろうか。

 だが、そのまま放置していても良いことは何ひとつない。ストレスは欝々と心の中に積もり、最終的に心身が病に侵されてしまうだろう。自分の中で処理しきれず、家族や友人に八つ当たりしてしまうかもしれない。いずれにせよ、どちらも避けたいところだ。

 上記のような自分の気持ちは後回しにして、流してしまうクセがある方に読んでいただきたいのが『「私を怒らせる人」がいなくなる本』(園田雅代/青春出版社)だ。本書は、自分の感情を押し殺し続けることで起こる異変や、上手に自分の気持ちを相手に伝える方法などを紹介している。

「でも、自分の気持ちを伝えるとケンカになってしまうのでは?」と不安になってしまうだろう。確かに、自分の怒りをそのまま伝えればケンカになってしまう。しかし、伝え方ひとつで余計な争いを起こさず、自分の意見を伝えることができる。

 その方法のひとつに、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝える「I(アイ)メッセージ」を心がけるというものがある。「アナタが〇〇をするから~」ではなく、「私は〇〇をされるとツライ」のように主語を「私」で伝えることが大切だという。

 相手を否定・批判すれば、それが火種となる。相手が「そんなことはない!」と強く反論すればケンカになるだろう。

 しかし「I(アイ)メッセージ」は、あくまで“私”の気持ちだ。私自身が想い、感じた気持ちは他人に否定することはできない。本書では、その偽らざる自分の気持ちを相手に伝えることが大事であると述べている。

 それでは、本書でも掲載されている具体的なイライラケースを紹介。どのように考え、対処するのが良いか一緒に考えていただきたい。

■ケース1:予定がある日の夕方、上司から残業を強いられたら

 夕方から友人や恋人と約束がある。朝から終業時間ぴったりに帰れるように仕事をしていたにもかかわらず、直前になって上司から残業の依頼。泣き寝入りして、約束した相手へ謝罪の連絡をする人が多いのでは?

 ここで、我慢・拒否をするでもなく、自分が納得できる落としどころを見つけるのがイライラを溜めないベストな回答。

「〇〇分までなら残業できます」と提案する

「一人では無理なので、他の人にもお願いしてもいいですか? 今日は早く帰りたいんです」と提案しながらも、早く帰りたいことを伝える

「終業後に約束があったので、そちらに連絡をさせてください。今後、できれば早めに伝えていただけませんでしょうか」と伝える

 上記のように、自分の落としどころを見つけ、提案することで、ただ泣き寝入りするよりもイライラは減少するはずだ。

■ケース2:ランチのお店で注文したものと違う料理が出てきた

 社会人にとって束の間の休息であるランチ休憩。もし、入ったお店で注文していない料理がくればイライラしてしまうのは必至だ。

 こんなときアナタはどうするだろうか? 「これは違う!」と怒鳴るだろうか。それとも、何も言えずに出された料理を食べ「本当はアレが食べたかったのに…」と考えるだろうか。

 こんなときは「Iメッセージ」をきちんと意識して相手に伝えるのが吉。

「私が頼んだのは〇〇ではなく、△△なので、変えてもらえませんか?」

 きちんと、相手に「自分はこうだ」と伝えることができている一言。

頼んだものと違うが、美味しそうだったのでそのまま食べた

「え、いいの?」と思うかもしれないが、自分がそれで納得・満足できれば無理に相手に伝える必要はない。一番の判断基準は“自分自身”。自分を大切にすることで、イライラしないことが最良の手段ということだ。

 上記以外のケースの対処法は、ぜひとも本書をご覧いただきたい。本書で繰り返し述べられているのは「自分のことを誰よりも大切にする」ということ。本書を読み、今一度自分との向き合い方を考えてみてはいかがだろう。

文=冴島友貴