7年におよぶ職場での危険な不倫を官能的に描いた人気作『パーフェクト・クライム』――ドラマも話題!

アニメ・マンガ

2019/2/16

『Perfect Crime(パーフェクト・クライム)』(月島綾:漫画、梨里緒:原作/双葉社)

 トリンドル玲奈と桜田通がセクシーシーンを熱演!? と話題のテレビドラマ「パーフェクトクライム」。オフィスでの危険な恋に翻弄されるヒロインを官能的かつスリリングに描いたこのドラマ、原作となったのは、紙+電子で100万部突破、LINEマンガ“女性向けランキング”でも第1位を獲得するなど、オトナ女子が絶賛するコミック『Perfect Crime(パーフェクト・クライム)』(月島綾:漫画、梨里緒:原作/双葉社)だ。

 主人公の前島香織は、大手住宅メーカーのインテリアプランナーとして活躍する33歳。やりがいのある仕事に恵まれ、生き生きと働いている。

 仕事はもちろん、恋も順調……と言いたいところだが、香織の恋には、人に言えない秘密があった。彼女が逢瀬を重ねる相手、上司の冬木拓馬は、家庭を持つ男。香織の恋は、いわゆる不倫だ。香織は7年ものあいだ、道ならぬ恋にその身を焦がし続けてきた。

 未来のない関係だと知りながら、冬木と離れることができない香織。「今だけは 私を愛して」──切ない想いを抱えつつ、許されない関係に溺れる彼女の日々は、ひとりの男が現れたことでほころびはじめる。その男とは、香港支社から異動してきたデザイナー・東雲遥斗だ。

 人目を引く容姿を持つだけでなく、香港支社では最も実力のあるデザイナーでもあった東雲。オフィスの女子たちは浮き立つが、香織は取り立てて気にしていなかった。ところが冬木は、香織が一瞬、東雲に向けた視線を見とがめたようだ。香織は冬木に呼び出され、ふたりの“お仕置き部屋”である資料室で、甘い責め苦を受けることになる。

 隠し続けてきた上司との関係を、東雲に知られてしまった。さらにはその直後、クライアントの指名で東雲と組んで仕事をすることに。やりづらい思いをする香織だが、一方で、東雲は彼女が求め続けてきた感性を持つデザイナーだということがわかってくる。

 東雲と組めば、もっと上を目指すこともできるかもしれない。とはいえ香織は、冬木を失いたくないがために、男性デザイナーと組んで仕事をすることを避けてきたのだ。仕事に生きるか、女としての幸せを取るかで揺れる香織の心。東雲は、彼女を嫌う態度を見せながらも、不倫のようなくだらないことで優秀なプランナーを潰したくはないと言い募る。挙げ句の果てには、強引に香織に迫り、冬木との関係を絶てと要求してきて……?

 東雲との出会いから香織の運命が狂いだす第1巻はもちろん、第2巻以降でも、新たな罠の存在が明らかになり、嫉妬と策略が交錯し、意外な人物が黒幕であることが発覚するなど、息もつかせぬ展開が続く。

 張り巡らされた罠、笑顔に隠された裏切り、悲しい嘘、消せない過去──描かれるインモラルのひとつひとつが切実に感じられるのは、そのすべての根本に、「愛されたい」という純粋な叫びがあるからだろう。

 孤独を知り、愛を求める大人にこそハマってほしい、恋の罠の物語。ページを開いたが最後、あなたはきっと、この恋の深みから抜け出せなくなる。

文=三田ゆき