『ビブリア古書堂の事件手帖』のDVD&豪華版ブルーレイがついに発売! その内容は?

エンタメ

2019/3/30

『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延/アスキーメディアワークス)

“キャラクター文芸”ジャンルの決定版にして、社会現象とも呼べる人気を巻き起こした『ビブリア古書堂の事件手帖』。シリーズ累計680万部以上を誇るこのベストセラー・ミステリーの映画版が、いよいよDVD化される。

 北鎌倉でビブリア古書堂という小さな古書店を構える、若く美しい店主・篠川栞子。亡き祖母の遺品である本、夏目漱石の『それから』をそこへ持ち込んだことから、彼女に惹かれ、店で働くことになる青年・大輔。『それから』に秘められた祖母の若き日の激しい恋、そして栞子が所蔵する太宰治の『晩年』をめぐる謎。過去と現在の物語が相互に絡みあいながら、やがて意外な真実に結びついてゆく――。

 ヒロインの栞子には、映画やドラマ、舞台と縦横無尽に活躍する若手演技派女優の代表的存在、黒木華。極度の人見知りの栞子を支える大輔には、昨年から今年にかけて躍進著しい野村周平。過去編のヒロインである大輔の祖母・絹子役に、夏帆。絹子と愛しあう作家志望の青年・嘉雄を東出昌大。そして物語の鍵となる謎めいた男・稲垣役に、成田凌が扮している。

 メガホンをとったのは『幼な子われらに生まれ』(17)でモントリオール映画祭審査員特別賞を受賞し、『しあわせのパン』(12)『繕い裁つ人』(15)、『少女』(16)などで独自の世界観を表現してきた三島有紀子監督だ。

 劇場予告編とTVスポットが収録された通常版DVDのほか、約1時間半に及ぶ特典映像を収めた豪華版ブルーレイも同時発売される。

 特典の内容は、三島監督やスタッフのインタビューに絡めて舞台裏がたっぷりと紹介される「メイキング・オブ・ビブリア古書堂の事件手帖」。2018年10月に開催された「原作者・三上延×監督・三島有紀子 スペシャルトークイベント」。そして「完成披露試写会 舞台挨拶」と「初日舞台挨拶」だ。

 とりわけ必見なのは、「メイキング・オブ・ビブリア古書堂の事件手帖」で三島監督が40分近くにわたって語り下ろす映画製作の打ち明け話だ。原作との出会いから、映画化の企画が立ち上がり、実現するまでの経緯。キャスティングで重視したこと、演出、美術セットに至るまでを一つ一つ丁寧に、言葉を尽くして解説してくれる。

 たとえば黒木華さんを栞子役に起用した理由の一つに、「朗読の声の美しさ」を監督は挙げている。

「映像ならではで本の魅力を伝える演出として、栞子さんにぜひ朗読をさせたかったのです。黒木さんは読書する姿も、本を読む声もとても美しいので、ぜひ彼女に演じてほしいと考えました」

 また「大輔は人の心を察知する能力に優れている」と語り、「野村周平さんもそんな感じの方なんです。明るくてまっすぐで、本質的な部分で大輔と似ている」とも。

 過去編では、絹子と嘉雄が太宰治の本を朗読(そう! 朗読は随所で出てきます)しあいながら愛を深めていく過程をどのように描くか、助監督と一緒に考えていったそう。

「太宰のどの本の、どの箇所を読んだら盛り上がるだろうかと、何十冊も朗読しあいました。太宰治の文章はすべてが惹句的というか、朗読向きで、声に出して読むうちにどんどん気持ちが高まっていくんです。自分たちまでどきどきしてきました(笑)」

 本好きで知られる三島監督ゆえ、ビブリア古書堂のデザインにはこだわり抜いたそう。

「本棚の背の部分を取り、棚と棚の隙間から向こう側が見える造りにしてもらいました。カウンターの下の部分も本棚、壁にも直接本棚を作りつけて、本に囲まれて生きる栞子という人間を表現する空間を目指しました」

 原作者・三上延氏との太宰談義や、サザンオールスターズの書き下ろし主題歌誕生にまつわるエピソードなども語られて、作品への思い入れが伝わってくる。映画本編の魅力を増幅させ、ビブリア世界がさらに深く、豊かに楽しめる特典だ。

商品スペック
●Blu-ray
『ビブリア古書堂の事件手帖 豪華版 Blu-ray』
4月24日発売
5,800円+税

●DVD
『ビブリア古書堂の事件手帖』
4月24日発売
3,800円+税

(C)2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会 (C)2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

文=皆川ちか