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三上延

三上延 写真:TOWA
職業・肩書き
作家
ふりがな
みかみ・えん

プロフィール

最終更新 : 2023-10-28

1971年、神奈川県生まれ。中古レコード店、古書店勤務を経て、2002年『ダーク・バイオレッツ』でデビュー。11年、『ビブリア古書堂の事件手帖』を発表し、ベストセラーシリーズとなる。14年、『ビブリア古書堂の事件手帖4』が第67回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。他の著作に『江ノ島西浦写真館』『同潤会代官山アパートメント』など。

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芥川においてけぼりにされた百閒は何を思うのか『百鬼園事件帖』三上延インタビュー

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 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年11月号からの転載です。

「内田百閒事件帖があったら面白いですよね」。飲みの席での編集者のそんな一言から、三上さんの最新作『百鬼園事件帖』は始まったという。内田百閒は、三上さんの大好きな作家だ。「ビブリア古書堂」シリーズの第8作『ビブリア古書堂の事件手帖〜扉子と不思議な客人たち〜』にもその短編『王様の背中』が登場する。

取材・文=松井美緒 写真=TOWA

「百閒は高校の頃から熱心に読んでいました。とくに『冥途』や『旅順入城式』などの怪奇ものが好きでした。百閒は名文家としてもよく知られています。物事の気配や何か起こったときに比喩、そういう表現が非常に上手いんです。自分が作家になるときにも影響を受けました。というか、こんなふうに書けたらいいなと思います」 『百鬼園事件帖』の舞台は、昭和6年冬から8年春までの東京。大学生・甘木は、神楽坂の「不純喫茶・千鳥」で、彼の通う私大のドイツ語教授だった百閒と出会う。背広がもたらす不思議な夢(第1話「背広」)、千鳥の謎の女給と人語をしゃべる猫(第2話「猫」)……二人が遭遇する…

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実写映画が公開間近!『ビブリア古書堂の事件手帖』三上延、黒木華インタビュー

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新刊『ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜』三上延インタビュー

三上 延(みかみ・えん)●1971年、神奈川県生まれ。大学卒業後、中古レコード店で2年、古書店で3年間アルバイト勤務。2002年、電撃文庫『ダーク・バイオレッツ』で作家デビュー。2011年に発表した「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは累計680万部を突破するベストセラーとなり、実写映画化される。

本編完結から7年後を舞台に、栞子さんと大輔の娘・扉子が本にまつわる4つの不思議なお話と出会う最新刊! “キャラクター文芸”ジャンルの火付け役となり、社会現象を巻き起こした「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。第7巻で大団円を迎えたが“その後”を描いた最新刊が発売された。  本編終了から7年が経過し、夫婦となった栞子さんと大輔の間には6歳になる娘がいる。 「本編の時間設定は2010年の夏に始まり、2011年の夏に終わるというものでした。第1巻の発売が2011年の3月で、最初はそれほど現実世界との時間差がなかったんですが、巻を重ねるにつれどんどん広がってしまって。なので、新刊は…

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黒木華&野村周平で『ビブリア古書堂の事件手帖』実写映画化決定! ファンからは期待の声

黒木華&野村周平で『ビブリア古書堂の事件手帖』実写映画化決定! ファンからは期待の声

(C)2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

 三上延が手がけた大人気ミリオンセラー小説『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが2018年に実写映画化されることが決定。主演キャストも発表され、ファンからは「これは期待大!」と興奮の声が上がっている。

 同シリーズは、鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂の店主・篠川栞子が、古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていく物語。文芸ファンから熱い支持を受け、Twitterをはじめとした口コミで人気が爆発。発行部数はシリーズ累計640万部を突破している。さらにコミック化やTVドラマ化もされ、ファン層を拡大して社会現象を巻き起こした。

 映画で古書に対しては人一倍の情熱と知識を持つ主人公・栞子を演じるのは、映画やドラマに引っ張りだこの人気女優・黒木華。黒木と言えば、2014年公開の映画「小さいおうち」で、“第64回ベルリン国際映画祭 最優秀女優賞(銀熊賞)”を日本人最年少で受賞した実力派演技女優だ。

 また、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる五浦大輔役を演じるのが、映画「ちはやふる…

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舞台は江ノ島の写真館! 「ビブリア」シリーズ・三上延氏「生活の営みの場としての江ノ島を描きたかった」

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 累計600万部突破。文字で書くとわずか数文字だが、出版、それも活字本が大きな苦境に立たされている現在に、それがどれほど成しがたいことであるか。そして、それを叶えたそのあとは、今後はなにをどのようにモチベーションとしてゆくか。  ブームを超えた社会現象を呼び起こした『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ。作家にとってなにより難しいことは、大ヒット作のその次だとはよくいわれている。三上延の完全新作となる『江ノ島西浦写真館』は、その題名が示すとおり、江ノ島の、写真館で繰り広げられる物語だ。

三上 延 みかみ・えん●1971年、神奈川県横浜市生まれ。10歳で藤沢市に転居。大学卒業後、藤沢市の中古レコード店、古書店でアルバイト勤務の傍ら小説を書き続け、2002年、電撃文庫『ダーク・バイオレッツ』で作家デビュー。11年より開始した『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズは記録的ベストセラーとなり、テレビドラマ化も話題を呼んだ。  

「観光地としてではなく、住む場所としての、江ノ島を書いてみたいと思っていました。江ノ島を舞台とした小説はいくつかありますが、その多くは旅…

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写真を元に人の秘密に迫る!? 「ビブリア古書堂」シリーズ作者が描く、少しビターな青春ミステリー!

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『江ノ島西浦写真館』(三上延/光文社)

写真とは、過去の真実を焼き付ける鏡であり、その過去の瞬間へといざなうタイムマシンでもある。古い写真を見返せば、さまざまな思い出が蘇ってくる。それは、決して楽しかった時の記憶ばかりではない。胸の奥に鋭い痛みを感じさせるような辛い記憶や悲しい思い出まで、写真には、さまざまな過去が切り取られている。

三上延氏著『江ノ島西浦写真館』(光文社)は、まるで、古いアルバムをめくる時のように、ちょっぴり苦い青春時代を思い出させてくれる作品だ。三上氏といえば、シリーズ累計600万部を突破した「ビブリア古書堂」シリーズが名高いが、本作は、そんな作者の最新作。「ビブリア古書堂」では、古本屋を営む栞子さんが、「古書」の謎を解き明かす中で人の秘密に迫っていたが、この作品では「写真」がその役割を担う。古い写真館に残された数枚の写真の謎に主人公は迫りながら、その奥に秘められた人間たちの過去をひもといていく。

舞台は江ノ島。ある出来事以降、「写真」の世界から遠ざかっていた桂木 繭は、祖母が営んでいた「江ノ島西浦写真館」を遺品整理のために久々に…

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「40年間のベスト400冊」第1位は『ビブリア古書堂の事件手帖』

「40年間のベスト400冊」第1位は『ビブリア古書堂の事件手帖』

 創刊40周年を迎える『本の雑誌』は、2015年5月12日(火)に発売される記念号の企画として、この40年間のベスト400冊を紹介。ノンジャンル、エンターテインメント、日本文学、翻訳文学、エッセイ、時代小説、国内ミステリー、海外ミステリー、SF、ノンフィクションの10ジャンルから、400冊が選ばれている。  オールジャンルの中から、この40年間の書籍ベスト「第1位」に選ばれたのは、『ビブリア古書堂の事件手帖』(KADOKAWA)。

今回の選出によせて、著者・三上延氏から喜びのコメントも届いた。 三上延氏コメント 40年間で1位というお話に心の底から驚いています。応援していただき誠にありがとうございます! 『ビブリア古書堂の事件手帖』は、鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」のうら若き美貌の店主・篠川栞子(しのかわ しおりこ)と、本が読めない無骨な青年・五浦大輔(ごうら だいすけ)が、奇妙な客が持ち込む古書の謎と秘密を解き明かしていくビブリオミステリ。夏目漱石『それから』や太宰治『晩年』など実在の名作が登場し、古書に関する薀蓄や背景にある人間ドラマを丁…

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電子化時代の中で「古書」が紡ぐ物語――「ビブリア古書堂の事件手帖」

電子化時代の中で「古書」が紡ぐ物語――「ビブリア古書堂の事件手帖」

『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

太宰治の珍しい書き込みがあるという『晩年』の初版本。50年前のある出来事の謎を解く鍵はすべてそこにある――。

『ビブリア古書堂の事件手帖』の最新6巻が発売となった。TVドラマ化され、累計600万部を超えた本作は、読書好きのみならず世の中によく知られた作品となった。古書を巡る様々な事件。鎌倉を舞台にその謎を鮮やかに解明する篠川栞子と、そのパートナー五浦大輔の活躍は多くの読者を惹き付け、物語で古書として取り上げられた作品が、実際に販売部数を伸ばしたり、復刊されたりといった現象も起こっている。夏目漱石、太宰治といった文豪の名作から、手塚治虫や藤子不二雄のマンガ、彼らが世に知られる前の貴重な作品など、多彩なタイトルがこれまで取り上げられてきた。

作者の三上延氏は電撃文庫でデビューし、いわゆるライトノベルを数多く手がけてきた人物だが、得意とする実直な情景描写は本作で余すところなく発揮されている。登場する作品も綿密な調査を行った上で取り上げられ、古書についてのトリビアが次々と登…

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待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!

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 シリーズ累計で470万部という驚異の数字を弾きだし、コミカライズやテレビドラマ化と、その人気ぶりはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの『ビブリア古書堂の事件手帖』。その最新刊は初の長編とあって、物語にどっぷり浸れること必至。読み応えのあるボリュームは読者にとっては歓喜の極みだが、送り手側の作者は、果たしてどんな想いで物語を紡ぎ出したのだろうか──。

俎上に上がるのはミステリー界の大御所

三上 延 みかみ・えん●1971年、神奈川県生まれ。古書店勤務を経て、第8回電撃小説大賞に応募の『ダーク・バイオレッツ』で2002年にデビュー。電撃文庫にてホラーやファンタジーと幅広いジャンルで活躍。著作は『シャドウテイカー』『天空のアルカミレス』『偽りのドラグーン』(すべて電撃文庫)など。  

『ビブリア古書堂の事件手帖』の舞台は、北鎌倉の駅前で営業する古書店。その店主である若くて美人の篠川栞子は、本に関わることなら饒舌で頭の回転も早いのだが、普段はおっとりとした極度の人見知り。そんな彼女に想いを寄せる主人公・五浦大輔は、ひょんなことから店で働き始め、本を巡る騒動に巻き込ま…

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作家
三上延
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-03-23
ISBN
9784049152982
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