蒼井優&山里亮太がハマった話題の「アンジュルム」魅力とは? ファンならずとも虜になる!

エンタメ

2019/6/14

『アンジュルムック』(アンジュルム、蒼井優、菊池亜希子/集英社)

 6月5日の朝6時、「タスケテ」の4文字で目が覚めた。映画『花とアリス』以来、蒼井優さんをミューズと崇める友人(女性)からのLINEだ。原因はもちろん、山里亮太さんとの結婚報道である。あまりに想定外の組み合わせだったこともあるだろうが、友人は、相手が誰であってもショックを受けたと思う。私も、堀北真希さんが結婚したときは、山本耕史さんのことは俳優として大好きだったけれど、仕事が手につかなくなった(もちろん友人も私も今は心の底から祝福している)。

 おかしいと思われるだろうか。けれど性愛の対象でなくとも、女子が女子を愛でる文化というのは存在する。百合、とはたぶんまたちがうのだけど、その感情はほとんど恋だ。そして、愛だ。その一端に触れられるのが、他でもない蒼井さんが菊池亜希子さんと共同編集した『アンジュルムック』(集英社)である。

 アンジュルムは、ハロー!プロジェクト所属の女性アイドルグループだ。私が彼女たちの存在を知ったのは、くだんの友人が蒼井さんが推していたのをきっかけに、気づいたら夫婦でライブに行くほど沼にハマっていたからだった。

 そんなによいのか、と気になっていたところへ蒼井さんと山里さんの共通の趣味だったことから名づけられた “アンジュルム婚”のニュースが飛び込んできた。これは知らないままにはしておけないぞと、ムックを手にとってみた次第。

「アンジュルムは12人のメンバーがそれぞれ個性的で、しかも奇跡のバランスで成立している」と言う菊池さんは「彼女たちが時間とともに方向性も変化しながら成長していく。まさに“生もの”で、リアルタイムのドキュメンタリーを観ているみたいで感動します」とも話している。蒼井さんいわく「お互いの違いを認め合い、全員が最大限輝くように考えて行動するのがアンジュルム」。

 6月18日の卒業公演をもって、グループを支えてきた和田彩花さんが抜けるのをきっかけに、今しか見られない彼女たちの奇跡的なきらめきを詰め込んだのがこのムックだ。

 写真家・川島小鳥さんをはじめ、2人が信頼するクリエイターが集結し、私物をふくめ2人が最高と思う衣裳を用意し、2人のセンスが全力で爆発する本ムックは、アンジュルムを知らずともただ眺めているだけで楽しい。そしてだんだん、彼女たちのことが気になってくる。はっとするほど静謐なまなざし。子どものように無邪気な笑顔。べったり仲良しに並んでいても、瞳の奥に潜む「私は私」という自立した炎。かわいいとかっこいいが同居する彼女たちのインタビューを気づけばむさぼるように読んでいた。

 そのあとPVを漁ってみた。曲ごとにちがう顔を見せ、飽きさせないパフォーマンス。そしてなにより歌がうまい。全力でアイドルであり続ける彼女たちの、なんと美しいことか。

 女子が女子を愛でる文化は、見た目だけでなくその生きざまに心打たれたときに生まれるのだと思う。表情、言葉、ちょっとしたしぐさにあらわれる彼女たちの芯。そして成長過程で揺れる彼女たちの、一瞬たりともとどまってはいられないきらめき。これを見逃すのは控えめに言って、損だと思う。まだにわかではあるけれど、ぜひとも今後も応援していきたい。

文=立花もも