夫婦関係、子育て…ちょっと泣きたい日を頑張るためのヒント。自分をほめるのが苦手な人はどうすればいい?

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公開日:2019/7/30

『40代「泣きたい日」の頑張り方』(吉元由美/三笠書房)

 自分の人生が80~90年くらいだとしたら、折り返し地点である40代は、まだまだ若さも体力もあるけれど、徐々に下り坂を感じ始める年代。また、自分ひとりのことだけではない多くの問題に出会うことが増えるのも40代。辛いことや苦しいことを乗り越え、乗り切り、同時にこの先の自分の人生を輝かせるための行動を起こしていくことも大切なのです。そうやって「一生素敵」であるために、40代の今考えたいこと、しておくべきことを教えてくれる1冊が『40代「泣きたい日」の頑張り方』(吉元由美/三笠書房)です。

 広告代理店勤務を経て、24歳で作詞家としてデビューした吉元由美さんは現在50代。これまで数多くのアーティストに詞を提供し、平原綾香の「Jupiter」の作詞家としても知られています。エレガントなライフスタイルには女性ファンが多く、近年は小説家、エッセイストとしても活躍中です。

■「私の人生、誰にも明け渡さない!」

 37歳で出産した吉元由美さんは、子どもの受験で忙しかった40代前半に、義母の大病、義父の脳梗塞と認知症という相次ぐトラブルに見舞われます。仕事量も減らさず、すべてに全力で取り組んだ結果、受験が終わったときには仮面うつ病(身体症状を強く訴えるうつ病)を発症してしまったそう。治療しながら穏やかに暮らす中で、「自分に重荷を課していた」ことに気づいたそうです。

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「悩みの原因を他人や社会の中に探し言い訳をしているうちは生きづらさから解放されるのは難しい。自分の生き方でしか自分を救うことはできないのだ」と、この経験から吉元さんは学んだそうです。

■これまでの自分をほめて愛してあげよう

 40代だからこそ、「母でも妻でもない自分自身が、どうしたいのか」と、自分の心に耳を傾け、今までよく頑張ってきたねと自分をほめて、自分を愛してあげてほしい、と吉元さんは語ります。自分の愛し方がわからないという方は、自分のよいところをリストアップして自分を見直し自分を認めることから始めてみましょう。そして、大切な人のために無心で働くことに喜びを感じると、その喜びは自分を愛することにもつながっていくのだそうです。

■今を生きる自分が輝くことが大切

 40代は、仕事でもお稽古ごとでも、自分が可能性あると信じる分野で頑張ることができる年代。たとえばパートで働くにしても、興味のあることを選んで、心躍る気持ちで取り組むことが自分にとって大きなプラスになるのです。子どもが自立したらパリで暮らしたいと思っている吉元さんは、その日のために現在仕事の実績づくりをしているそうです。

「ただの夢で終わらせてしまう余裕は自分にはもうないからこそ、今この瞬間を大切に生きる。10年、20年後の夢が輝いているのではなく、そこへ向かって今を生きる自分が輝くこと、精一杯生きることが大事」
そう述べます。「40代で積み重ねたことが50代からの、まとめ上げていく年代で生かされていく」と吉元さんが語るように、泣きたい日を乗り切ってきた経験があればこの先何が起きてもきっと大丈夫!と勇気がわくでしょう。40代をどう生きるかを真面目に考えたくなる1冊です。

文=泉ゆりこ