『越境』の読後感が生温いわけは?――「台湾で生まれて日本で育った一個人」の世界と自分の境界を巡る旅

文芸・カルチャー

2019/10/18

『越境』(東山彰良/発行=ホーム社・発売=集英社)  タイトルにもある「越境」とは? 「境界線を越える」という意味だろう。それは国境にかぎった話ではない。わたしたちのまわりには、いくつももの境界線がある。初めて小説を書いたとき、わたしはそんな境界線のひとつを踏み越えた。(あとがきより)  著者・東山彰良さんは1968... 続きを読む