普段のおにぎりがもっともっとおいしくなる! 「おにぎり協会」が教える簡単アイデア【作ってみた】

暮らし

公開日:2020/1/19

『一般社団法人おにぎり協会公認 おにぎりの本』(一般社団法人おにぎり協会、尾田衣子:監修/辰巳出版)

 日本人にとって最も身近といっても過言ではないソウルフードが、「おにぎり」。片手で食べられる上、具材などでバリエーションもつけやすいおにぎりは、さまざまな場面で活躍します。でも、世界でのおにぎり知名度は、寿司、天ぷらなどと比べるとまだまだ低いのが現実…。そこで、おにぎりの魅力を世界中に広めようと活動を続ける「一般社団法人おにぎり協会」が、『一般社団法人おにぎり協会公認 おにぎりの本』(一般社団法人おにぎり協会、尾田衣子:監修/辰巳出版)を先日発売しました。
 
 本書は定番からご当地もの、焼きおにぎりなど約70種類のおにぎりレシピだけでなく、おいしいご飯の炊き方やおにぎりの握り方といった基礎知識、さらにおにぎりの名店などおにぎりに関する情報をぎゅっと詰め込んだ必見の1冊。筆者も1日1回以上はお米が食べたいと思っている大のご飯好きなので、早速気になったものを試してみました!

■「しょうゆめしおにぎり」(pp.24~25)


 1つめは、関東(千葉)のご当地おにぎりとして紹介されている「しょうゆめしおにぎり」。ボウルにご飯、醤油、削り節、白いりごまを混ぜ合わせ、三角に握ったら海苔で巻くだけのシンプルなおにぎりです。具として混ぜるのが乾物と調味料だけなので、食べたくなったらいつでもさっと作れそうなのが魅力。飽きのこないおいしさで、いろんなおかずと相性抜群です。

 千葉県は古くから鰹節、醤油、海苔の生産地として有名で、ごくごく自然な流れでこのおにぎりの文化が根付いたそうです。地元にあるものを有効活用してこのおにぎりを作り食べていた人々を思うと、なんだか愛しくなってきます。本書によると「いわしのつみれ汁」と一緒に食べるのが特にオススメとのこと。

advertisement

■「鮭えびおにぎり」「鮭しょうがおにぎり」「鮭ねぎおにぎり」(pp.46~47)


 続いて、おにぎりの定番として人気の高い「鮭」を使った、アレンジおにぎり3種。作り方は、焼いてほぐした鮭と各具材(桜えび、甘酢しょうが、小ねぎ)を混ぜ合わせて握るだけ。どれも具材をもう1つプラスするだけの簡単なアレンジですが、そのひと手間以上の価値が生まれます。

 個人的には、桜えびとの組み合わせが特にオススメ。この3種類以外にも、塩昆布や炒り卵、大葉、ごま、高菜、明太子などいろんなアレンジが浮かびますね。想像するだけでヨダレが出そうです…!

■「みそ焼きおにぎり」「しょうゆ焼きおにぎり」(pp.82~83)


 最後は焼きおにぎりの中でも人気の高い「みそ焼きおにぎり」と「しょうゆ焼きおにぎり」。「みそ焼きおにぎり」は、握ったおにぎりに味噌、みりん、砂糖を混ぜたものを塗ってトースターで焼いたもの。「しょうゆ焼きおにぎり」は、醤油とみりんで味付けしたご飯を握ってトースターで焼き、再度醤油とみりんで味付けしてこんがりさせたものです。

 特別なものは何も入れていないのに調味料だけでこんなに香ばしくおいしいのは、焼きおにぎりならでは。大葉と一緒に食べると爽やかさが加わって幸せもひとしおです。バター醤油やカレー味もおいしそうですね。

 このほかにも、全国各地のご当地おにぎりや定番おにぎりのアレンジアイデアなど、気になる「おにぎり」がたくさん。これがあれば、お弁当のレパートリーにも困りません。また、おにぎりにまつわる歴史や雑学も紹介されているので、普段何気なく食べているおにぎりへの知識も深められます。この『一般社団法人おにぎり協会公認 おにぎりの本』で、お米、そしておにぎりの魅力を感じ、可能性を追求してみてはいかがでしょうか。

調理・文=きこなび(月乃雫)