社交ダンス部で速く正しく回ってバターになる青春ストーリー

コミック

2012/6/6

BUTTER!!! (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:ヤマシタトモコ 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

念願の高校に合格した。これで受験勉強から解放されて思う存分、大好きなヒップホップダンスに打ち込める! と嬉々としてダンス部に入部するも、そこは予想外の「社交ダンス部」だった…。元気っ娘の女子高生・夏(なつ)が社交ダンスでまっすぐに青春をする『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中の人気コミックが電子書籍化です。

社交ダンスは、立ち姿がキレイで、時には“速く正しく回る”見せ所もあり、躍動的です。本作でも、ダンスシーンがとっても楽しい。

そして、活発な夏と、不本意に入部することになったネクラ男子の端場(はば)クンの対比が鮮やかで、超リアル。「いるいる、こんな女子と、ヲタ男子」って感じで親近感が沸きます。夏と端場クン、ならびに周囲の人物との青春的なぶつかり合いがみずみずしくて、妙に甘酸っぱくて、くすぐったくて、たまにスカッとする、そんなアップテンポで気持ちのいいストーリーなのです。

今年度から、中学校の保健体育で「ダンス」が必修化となっています(武道…特に柔道に注目が集まっていますが、じつはダンスも!)。そんな中で、生徒に実際のダンスのおもしろさを知ってもらおうと、社交ダンスの選手などが中学校に呼ばれて実演するなどが、すでに行われています。

また、ダンスは学校ごとに「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」から選ぶことになっているのですが、3月時点(昨年度末)の文科省調査によると、最も選択が多いのは「現代的なリズムのダンス」。この中にはヒップホップダンスなどが含まれているため、ヒップホップを知らない・教えられない体育の先生がヒップホップを習ったり、他方では指導者を育成するための検定が設けられるなどが進められているのです。

上記の社交ダンスやヒップホップダンス以外のダンスでも、いろいろな動きが起こっています。

中学で必修化とあって、今後、小学校や高校でもダンス熱が高まりそうです。
文科省によると、ダンスは「イメージをとらえた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにすることを重視する運動」であり、自己表現力も高めるということで、授業でダンスを通した仲間との交流や表現性の楽しさを知った生徒が、部活に流れるケースも増えるでしょう。

社交ダンスは、男女のペアで息を合わせて行うもの。
本作は、社交ダンスの楽しさをよく知るテキストとして、そして青春を知ったり振り返ったりするためのテキストとしての両面を持ち合わせた良作です。


念願のダンス部に入部…あれ? 社交ダンス?

ヒップホップダンスが踊れると思っていたのにー…(上のコマは主人公・夏の勝手な部活イメージ)

同じく新入部員の端場くん。部の説明を受けながら「…必死かよ うける(ボソ)」(中のコマ)。こんな冷めたネクラ男子、いるいる

部長と副部長の見本。きれい

くるくる回ると「バター」になってしまいそう

端場くんとダンス。端場くん「超うける ダンス超うける!!!」。さきほどの「うける」と明らかに意味合いが違う…! (C)ヤマシタトモコ/講談社